千歳烏山駅周辺の住みやすさは？治安や住環境、子育て支援や教育機関まで紹介

千歳烏山駅は東京都世田谷区の北西の端に位置する、京王電鉄京王線の駅です。各駅停車から特急まで停車する千歳烏山駅は、新宿駅まで各駅停車で約24分、特急で約14分と、東京都心部へのアクセスの良さが魅力です。

千歳烏山駅周辺に大規模商業施設はありませんが、全国的にも有名な千歳烏山商店街があり、多くの商店が揃っているので、日常的な買い物にはまったく困りません。

多くの医療機関もあり、内科、歯科、小児科などのクリニックが充実しています。また、近隣には救急指定病院である世田谷北部病院、久我山病院、至誠会第二病院、東京都立松沢病院があるため、万一のときもすぐに治療が受けられて安心です。

千歳烏山駅の周辺は、小京都ともよばれる烏山寺町や、烏山つつじ緑地、玉川上水緑道など、名所旧跡や四季折々の自然と散策を家族で楽しめるスポットが多く、日常的に子どもと一緒に遊べる環境が整っています。

今回はそんな千歳烏山駅周辺の魅力について、子育て情報を中心に解説していきます。

▼良いところ

• 京王新宿駅まで、毎時4～9本発車している特急で約14分とアクセスが非常に良い
• 駅周辺には大規模な商店街が充実していて、さまざまな商店があり、日常の買い物や外食に便利
• 多くのクリニックと救急指定病院が徒歩圏内にある

▼悪いところ

• 駅周辺には大型の商業施設や繁華街がなく、新宿まで行く必要がある
• 駅の規模に対して朝夕の通勤通学ラッシュで混雑する上、開かずの踏切として有名な踏切がある
• 駅周辺は都内有数の放置自転車の多さで知られ、路上駐車も多く、道が塞がれることから長年問題になっている

千歳烏山駅は京王線の特急も停車し、新宿まで約14分の好立地！

世田谷区の北西に位置する、京王電鉄京王線の駅です。各駅停車から特急まですべての電車が停車し、特急を利用すると新宿駅まで約14分の好立地にあります。

そもそも、千歳烏山は江戸時代に甲州街道の高井戸宿と調布宿の間にできた宿として栄えた歴史のある土地です。

1913年に京王電気軌道（現在の京王電鉄）の烏山駅として開設され、1929年に現在の千歳烏山駅に改名されました。

現在千歳烏山駅周辺では、駅前広場を中心に2030年度までを目標に街づくりが進められています。

これは2014年5月に策定された「千歳烏山駅周辺地区街づくり構想」をベースにした再開発で、2021年にはさらに建築の高さ限界などに踏み込んだ「千歳烏山駅周辺地区計画」を策定し、安全で魅力ある商業拠点作りを目指しています。

千歳烏山駅の駅舎もバリアフリー化が行われているほか、現在地上にある駅を高架化する工事が進行しています。すでに千歳烏山駅の高架橋設置工事は完了しており、近年中に高架化によって踏切の問題も解決するでしょう。

今後、千歳烏山駅周辺は現在抱えている放置自転車や踏切の閉塞時間が長い問題を解決し、商業拠点がより充実することで、今よりもさらに暮らしやすくなるでしょう。

駅周辺には複数のクリニックがあるほか、1.5km圏内に3つの救急指定病院があるため、医療環境も非常に充実しているといえます。

さらに駅から500m圏内には13軒のコンビニと7軒のスーパーがあるほか、駅周辺には烏山駅前通り商店街があるため、日常的な買い物から飲食店まで多様な店舗が充実しています。

一時保育やショートステイ、トワイライトステイにも対応した子ども家庭支援センター

世田谷区には児童館が26件あり、各児童館で登録制の子育てサークルを実施しています。また、乳幼児向けの玩具や絵本が充実したキッズルームの設置や、マタニティ向けの教室の開催もあり、子育て支援が充実しています。

また、「世田谷区児童館運営・整備推進計画」を策定し、2024年から2028年までの5年間で、0歳から18歳までを対象とした児童厚生施設として、児童館機能の強化と運営の改善を推進しています。

千歳烏山駅からは、烏山児童館がおすすめです。

烏山児童館

引用元
烏山児童館 | 世田谷区公式ホームページ

活気ある商店街と江戸時代からの建物が魅力の千歳烏山

千歳烏山駅周辺は、江戸時代は宿場町の間にある街道筋の街として栄えた、歴史ある地域です。関東大震災から復興する際に、東京都心部から多くの寺社仏閣が移転したことで、小京都とも呼ばれる街並みが作られました。

千歳烏山駅周辺は開設当初からにぎわい、明治、大正、昭和を通して市街地として発展しました。

戦後、1950年にえるもーる烏山の前身である烏山商栄会が発足。1965年には大型スーパーの出店にあわせてスタンプ事業がスタートするなど、現在まで続く賑わいのある商店街へと成長を遂げています。

あわせて街路の拡張や街路灯の設置や、駐輪場の整備などが進められ、活気のある商店を中心とした駅前の街並みが出来上がりました。

駅周辺の商業拠点の賑わいから少し離れると、歴史を感じさせる建物が多く、閑静な住宅街が広がっています。普段は静かな暮らしを楽しみ、駅前に出れば便利に買い物ができて、さらに地元との繋がりを感じられる、住宅地と商業地域が隣接するような構造が千歳烏山駅周辺の街の特徴といえます。

千歳烏山駅の交通情報

千歳烏山駅は東京都世田谷区の北西の端に位置し、京王電鉄京王線が乗り入れています。1日約7.8万人が乗り降りする中規模な駅で、新宿まで特急で約14分で到着するアクセスの良さが魅力です。

また、新宿駅からの乗り換えで、山手線の各駅や東京駅へのアクセスも良く、通勤通学に便利な立地と言えるでしょう。

ピーク時は2分に1本の割合で列車が通過するため、千歳烏山駅周辺は開かずの踏切で有名です。実測では1時間のうち40～50分程度開かないケースもあり、問題視されています。

そのため京王電鉄では、現在、笹塚から千川に掛けて高架化工事を進めています。工事が完了すると開かずの踏切になっている25箇所の踏切が撤去される予定です。

千歳烏山駅には直結したロータリーがないため、駅を降りてすぐに乗り換えができるバス停はありません。駅南北のやや離れた位置に、関東バス、小田急バス、京王バスの停留所が合計6つ設置されています。

• 千歳烏山駅
  • 丘22[京王] 千歳船橋駅行
  • 歳23[京王] 千歳船橋駅行
  • 歳23[京王] 塚戸小学校行
  • 烏51[京王] 八幡山駅行
  • 丘22[京王] つつじヶ丘駅北口行
  • 歳23[京王] 南水無行
  • 烏51[京王] 南水無行 
• 千歳烏山駅北口
  • 吉02＜新川経由＞ 吉祥寺駅ゆき
  • 吉02＜新川経由＞ 吉祥寺駅中央口（降車場）ゆき
  • 吉02〔深夜〕＜新川経由＞ 吉祥寺駅中央口（降車場）ゆき
  • 成02 成城学園前駅西口ゆき 
• 千歳烏山駅南口
  • 成06＜榎経由＞ 成城学園前駅西口ゆき
  • 成06〔深夜〕＜榎経由＞ 成城学園前駅西口ゆき 

千歳烏山駅周辺の治安は抜群に良好！駅前交番もあり、夜も安心

千歳烏山駅の所轄警察署である成城警察署では、直近5年間の犯罪発生数は低い数字で推移しています。世田谷区全体の傾向として、基本的に粗暴犯や窃盗犯も少なく、千歳烏山駅周辺でも大きな事件やトラブルが発生しにくい、治安の良い地域といえるでしょう。

近年、駅周辺の地域では自転車泥棒などの非侵入窃盗犯がやや増加する傾向にありますが、世田谷区主導で放置自転車問題の解消に向けて駐輪場の設置が進められているため、いずれ減少に転じる可能性があります。

千歳烏山駅の北側には烏山交番や南烏山警官詰所、北烏山駐在所、烏山下宿地域安全センターが設置されています。商店街を中心とした商業地域から住宅街に向かって、広域に警ら網が作られているため、夜も安心して買い物や帰宅ができます。

駅南側には、やや離れているものの成城警察署があるため、商業地域も住宅地域も、治安が良い環境が保たれています。

しかし、交通の面では周辺の大きい道路が混雑しやすいことから、抜け道として住宅街を通過する車が多く、古い街並が多く残された地域では見通しが悪い道が多い事と合わせて、交差点や横断歩道がない道では出会い頭の事故に特に注意が必要です。

千歳烏山駅のお買い物エリア

千歳烏山駅の周辺には複合商業施設はありません。代わりに、駅を南北に挟んだ形で大型の商店街が広がっており、多数の店舗が商業地域を形成しています。

「えるもーる烏山」という愛称で親しまれている烏山駅前通り商店街には、150店舗以上の加盟店があり、加盟店共通で利用できるICスタンプカード「ダイヤスタンプカード」が発行されています。

また、世田谷区は現在も東京都内の近郊農業が盛んな地域としても知られており、JAの直売所では世田谷区産の新鮮な農作物のほか、ほかのJAから仕入れた全国の野菜が購入できます。

さらに24時間営業の西友をはじめとする深夜営業に対応したスーパーも複数あり、時間を問わず買い物が可能です。

日本初の商店街スタンプカード事業の地、烏山駅前通り商店街

烏山駅前通り商店街は1950年に烏山商栄会として発足した、70年以上の歴史を持つ商店街です。千歳烏山駅を中心に東西南北にひろがる商業地域の全体をカバーしており、150店舗以上が加盟している大規模な商店街になっています。

日本各地の商店街で導入されている商店街共通スタンプカードを、日本で初めて運用しはじめた事でも知られています。

烏山駅前通り商店街で利用できる「ダイヤスタンプカード」は、加盟店で100円の利用につき1ポイントのポイント加算が受けられ、金券としての利用のほか、ポイントによってプレゼント旅行券やコンサート、観劇等のチケット交換などさまざまな使い道があります。

また、このスタンプカードへの加算は、買い物以外にも地域貢献活動などに参加することで付与されるコミュニティ・ポイントがあり、地域の活性化に活用されています。

その他商店街の特徴として、季節ごとのセール、夏祭りやカーニバル、イルミネーションなどで盛り上がり、地域との一体感を感じることができます。

駅周辺の5つのスーパーとJAの直売所

駅周辺の2～3分のエリアには、5つのスーパーが集まっています。大きなスーパーはありませんが、ある程度の店舗規模があり、深夜まで営業しているライフ千歳烏山店や、西友千歳烏山店があるため、遅い時間に帰宅するときも安心です。

商店街全体でも店舗がありますが、夜間の営業はスーパーが中心になるため、駅を出てすぐの位置に店舗があるのはとても便利な要素といえるでしょう。

また、JAの直売所であるファ－マ－ズマ－ケット千歳烏山があり、世田谷産の新鮮な野菜や花が購入できるのも、近郊農業が盛んだった世田谷区ならではです。

千歳烏山駅周辺のスーパー

千歳烏山駅周辺には、半径500ｍ以内に7件のスーパーがあります。深夜まで営業している店舗もあるので、急な買い物も安心です。

世田谷区は地域による包括的な子育て支援が特徴

世田谷区では、保護者の就労状況の有無にかかわらず、保育園や幼稚園を利用していない子どもを一定期間定期的に預かる事業を2024年から開始しています。

子どもの発達を促したり、保護者の孤立防止や不安軽減につなげたりするほか、保活が思うようにいかず、自宅で育児をしているため仕事を探すことが難しい状況にある場合でも、制度を利用することで就労につなげる機会が得られます。

一方で、世田谷区は2023年～2024年に掛けて1歳児の待機児童が増加傾向にあります。烏山地区では認可保育園に多少の空きがありますが、希望する保育園に預けたい場合は、早めの保活が大切です。

世田谷区ではネウボラ制度を導入しており、妊娠期と産後でネウボラ面接を通じて出産や育児の精神的な支援が受けられます。また、せたがや子育て利用券が面談時に配付され、1万円分の産前・産後サービスを受けることができます。

対象となるサービスは、世田谷版ネウボラに登録されている、訪問支援サービスやマッサージ、子どもの預かりサービスなど、育児に関するサービスです。

また、妊婦一人あたり5枚の産後ケア事業クーポン券が配布されており、区立産後ケアセンターやママズルーム、至誠会第二病院での産後ケア事業で、1日の利用あたり1枚利用できます。クーポンは1枚あたり原則2,500円を利用料金から減額でき、産後ケアにかかる経済的負担を軽減してくれます。

多胎児の妊娠子育てへのサポートや、不妊症治療費の助成のほか、世田谷区では地域の医療機関と連携した産後ケア事業を行っており、訪問型の産後ケアなどにも対応しています。

助成金、補助金などの支援制度

大田区には、高校生相当の年齢までの児童の医療費を助成する子どもの医療費助成や、15歳までの児童を対象にした児童手当があります。

●児童手当

• 前年の所得が所得制限限度額未満のご家庭
  • 3歳未満は、1人につき15,000円
  • 3歳以上から小学校修了前までは、1人につき10,000円（第3子以降は15,000円）
  • 中学生は、1人につき10,000円
• 前年の所得が所得制限限度額以上所得上限限度額未満のご家庭
  • 子どもの年齢に関係なく、1人につき5,000円

他にもさまざまな子育て支援の助成や手当がありますが、都度申請が必要なものも多いので、一度窓口で相談するのがおすすめです。

公園など子どもが遊ぶ環境

千歳烏山駅周辺は商業地域になっているため、駅からやや離れた住宅地に公園があります。中小の公園のほか、少し離れた場所には都立蘆花恒春園や玉川上水緑道のような広い緑地と緑に親しめる場所が複数あるのが特徴です。

病院

千歳烏山駅周辺で小児科があるクリニックが18件、総合病院が3件あります。

千歳烏山駅周辺の保育園、幼稚園、小中学校

千歳烏山駅の周辺には大小多数の保育園、幼稚園があります。小規模保育園も多く、駅との距離も近いので仕事の行き帰りで子どもを預けやすい環境にあります。

また、小学校、中学校も立地的に駅に近く、通学しやすい位置にあります。

保育園・幼稚園

小学校

千歳烏山駅周辺の学区内には、小学校が9つあります。

中学校

千歳烏山駅の周辺には、学区域が指定されている区立中学が5校あります。

千歳烏山駅周辺の防災情報について

千歳烏山駅周辺と周辺の住宅地域では、過去の集中豪雨によって床上浸水が起こっているエリアがあります。上北沢、上祖師谷、給田、南烏山では近年の集中豪雨でたびたび浸水しているため、大雨の際には早めの避難が大切です。

千歳烏山駅は駅の西側半分は谷になる構造であり、最大3mの浸水が予想されています。万一の際には、やや高台にある区民会館へ避難したり、駅の東側を経由する方が安全でしょう。

また、上祖師谷、給田付近には千川が流れているため、大雨の時には氾濫する危険があります。避難指示が出たら、できるだけ早く高台に避難するように心がけましょう。日頃から浸水しやすいルートを確認しておき、大雨のときは無理に通らないようにすることも大切です。

世田谷区では防災情報の発信と、家庭での防災に力を入れています。2024年には区民1人あたり3,000ポイントが交付され、防災グッズとポイントを交換できる「防災カタログギフト」を配付。

さらに水害に対策するための動画や、さまざまな情報を配信しています。また、世田谷区いっせい防災訓練（シェイクアウト訓練）を実施し、大規模災害が発生した際の防災訓練をとおして、万一に備えたさまざまな啓蒙活動を行っています。

浸水ハザードマップ

千歳烏山駅周辺では西側の地域がやや低い構造になっており、最大3mの浸水が予想されています。また、給田小学校周辺や芦花公園駅にちかい南烏山、烏山中学校周辺も浸水リスクが高くなっています。

万一避難指示が出た場合は、近隣の避難所に指定されている学校や集会場、もしくは烏山区民センターに避難しましょう。

また、前項でも解説したとおり、駅の東側はやや高くなる地形になっています。避難が必要な時は、駅の西側を中心に低くなっている場所を避け、駅の東側を通って避難する方がよいでしょう。

近年は短時間に激しい雨が降り、道が冠水してしまうようなゲリラ豪雨が増えています。南烏山や北烏山、給田などの周辺地域では、過去の大雨や台風で床上浸水が発生しています。

万一に備えて土のうや浸水を抑えるパネルなどを用意し、日頃から使い方などを確認しておきましょう。また、激しい雨が降っているときは、半地下や地下に降りることは避けましょう。

地域危険度

地域危険度は、都心南部直下地震（マグニチュード 7.3）の地震予測結果をもとにした、地表面の震度分布と建物倒壊危険度です。

千歳烏山駅の周辺は建物の倒壊危険度は2～3、火災危険度は1～3で、総合危険度も2～3と、東京都心直下型地震や南海トラフ地震が発生した場合、駅周辺の多くの建物で倒壊や火災が発生する可能性は低くなっています。

現在、街の再開発によって道路の拡幅工事が進んでいるので、今後ますます周辺地域の安全度は高まると考えられます。

ただし、烏山寺町のような古い建築物が集まっているエリアは若干倒壊リスクが高まっているため、万一の際は注意が必要です。

千歳烏山駅周辺の物件相場

千歳烏山駅周辺の土地相場は、国土交通省の不動産情報ライブラリによると2023年4月から2024年3月の平均平米単価は69.9万円、中央値は65.2万円で、10年前の2013年と比較すると平均値は67.2%、中央値は58.6%上昇しています。

東京都区部南西部の中央値である71万円と比較するとやや安価であり、東京都区部全体の中央値である79.7万円よりも10万円弱低くなっているため、入手しやすいといえます。とはいえ、10年間堅調な上昇トレンドにある事もあり、今後の資産価値としても安定しているエリアと言えるでしょう。

駅周辺は商業地域として再開発が進んでおり、商業地域を取り囲むように住宅地域が広がる構造になっています。駅の近くには単身者向けのマンションやアパートが多く、駅を離れると一戸建てやファミリー向けの大きいマンションがある構造が、千歳烏山駅周辺の特徴です。

一戸建ての平均相場

国土交通省が公開している、実際に行われた不動産の取引価格によると、2023年4月から2024年3月の間で取引された千歳烏山駅周辺の一戸建ては、平米単価で平均70.6万円（中央値は69.7万円）でした。これは東京都全体の88.4万円と平均と比較すると大分安価といえます。

千歳烏山駅周辺では10年前と比較すると新築、中古ともに一戸建て全体の物件取引がやや減少傾向にあります。一方でマンションの取引が増えていることから、一戸建てから集合住宅への建て替えが増えています。

千歳烏山駅周辺では、もともと駅近の位置では一戸建てや新築に適した土地の取引が少ないため、千歳烏山駅周辺で一戸建てにこだわりたいという場合は、徒歩10～15分程度離れた閑静な住宅街が中心になります。

どうしても駅の近くにこだわる場合は、地元の情報に強い不動産屋に相談し、根気強く探す必要があるでしょう。

中古マンションの平均相場

2023年4月から2024年3月の間で取引された千歳烏山駅駅周辺のファミリー向けマンション（2LDK以上、55平米以上）の平均平米単価は83.7万円（中央値は86.6万円）でした。

千歳烏山駅周辺は駅から10～20分程度離れたマンションが多く、2000年前後に建築された築古のマンションがメインで取引されています。65～80平米の比較的ゆったりとした大きい部屋が多く、リフォームして暮らすのに適している物件が多いといえるでしょう。

多くの物件が平米単価70万～80万円に集中しており、徒歩1～2分にある1970年代～1980年代に建設されたビンテージマンションを除くと、駅から徒歩15～20分離れている物件がほとんどです。

新宿まで約14分！毎時4～8本の特急が停車し、都心への好アクセスと手厚い子育て支援、世田谷区随一の商店街が魅力

千歳烏山駅周辺は新宿駅まで特急で約14分という好アクセスが魅力です。都心のどこへでもアクセスしやすく、利便性が高い立地といえます。

一方で駅周辺には昔ながらの商店街を中心とした商業地域が広がり、その周辺を閑静な住宅街が取り囲む構造をしており、利便性と静かな生活を両立できます。また、商店街のスタンプカードをはじめとする活発な地域活動があり、お祭りやイベントが多く、自然に地域で交流ができるのも魅力です。

駅周辺は再開発によってさらに商業地域が発達するため、これからより利便性が高くなるでしょう。さらに、開かずの踏切として知られ渋滞などの原因となっていた踏切も、線路の高架化が進んでいるので遠からず解消することがわかっています。

以上のことを踏まえて千歳烏山駅周辺の不動産価格を見ると、10年間安定した上昇トレンドにあり、今後も資産としての価値が十分に期待できることがわかります。

世田谷区では積極的に待機児童解消のための制度を増設しており、駅周辺にも多数の保育所があります。通勤途中に送り迎えしやすく、共働き家庭でも無理なく育児ができるのも魅力です。

昔ながらの歴史ある風景と閑静な住宅街、活発な商業地域が街の風景を織り成す千歳烏山駅周辺は、子育て世帯におすすめのエリアと言えます。

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