成増駅周辺の住みやすさは？治安や住環境、子育て支援や教育機関まで紹介

成増駅は東京都板橋区にあり、東武東上線と東京メトロ有楽町線・副都心線が乗り入れる便利な駅です。駅構内には「EQUiA成増」などの商業施設があり、日々の買い物や食事も楽に済ませられます。

また、駅周辺には「なりますスキップ村商店街」や「成増南商店街」といった商店街が並び、地域の魅力と利便性が両立したエリアです。

さらに、都心へのアクセスも良好で、池袋駅まで東武東上線で約11分、東京メトロを利用すれば新宿や渋谷へも直通で移動できます。加えて、バス路線も豊富で、光が丘や石神井公園へのアクセスも便利です。これにより、通勤通学にも非常に便利なエリアと言えるでしょう。

子育て環境も整っており、赤塚植物園や赤塚公園など、自然が豊かで小さな子どもが安心して遊べる広い場所が複数あります。

周辺には板橋区立成増小学校や板橋区立赤塚第二中学校といった教育機関も多く、教育面でも安心の立地です。医療面でも駅周辺にクリニックや病院が多数あり、家庭での健康管理もサポートされています。

今回はそんな成増駅周辺の魅力について、子育て情報を中心に詳しくご紹介していきます。

▼良いところ

• 池袋まで約11分の好アクセスと、3路線が利用できる交通の便の良さ
• 駅直結で大規模な商業施設があり、雨の日でも買い物が楽々できる
• 板橋区は教育環境が整っており、保育園や小学校が多く、子育てがしやすい

▼悪いところ

• 北口周辺は坂道が多く、夜間はやや暗い通りもあるため、注意が必要
• 物価がやや高く、お買い得な買い物をするには足を伸ばす必要がある
• 駅周辺は開発が進んで緑が少ないため、大きい公園の多くはバスまたは自転車で行くことになる

成増駅は池袋駅まで約11分、山手線や丸ノ内線に乗り換えて都内各所へのアクセス抜群

成増駅は東武東上線と地下鉄メトロ有楽町線・副都心線が乗り入れています。東武東上線を利用すれば池袋駅まで約11分の好立地にあり、さらに山手線や丸ノ内線に乗り換えることで、都内各所へのアクセスは抜群です。

成増駅は板橋区の北西に位置し、練馬区や埼玉県和光市と接している県境のエリアでもあります。

成増や高島平は高度経済成長期に発達した団地として知られていますが、同時に東京都北部の物流拠点のひとつでもあり、湖池屋をはじめとする上場企業の本社や、本田技研研究所、理化学研究所など、工場や研究施設などの大きな土地が必要な施設が点在しています。

板橋区内最大の乗降客数を抱える巨大駅でもある成増駅は、駅前に7mにも及ぶ高低差があり、交通量に見合った道路関係施設の整備や、商業の活性化がまちづくりの課題となっていました。

しかし、大規模な事業執行を受けて北口地区の再開発が行われ、北口地区全体が大きく開発されたことで、土地の高低差を含めて問題となっていた駅前の混雑や商業的な活性化の課題も解決し、賑わっています。

年齢別や目的別で楽しめるプログラムが提供されているCAP’Sなります児童館

板橋区には児童館が26件あり、児童館で未就学の乳幼児を持つ家庭を対象に、「年齢別プログラム」や「目的別プログラム」を実施しています。成増駅からは「CAP’Sなります児童館」がおすすめです。

CAP’Sなります児童館

引用元
子ども家庭部　なります児童館｜板橋区公式ホームページ

飛行場のある街から物流と研究拠点へ、高度経済成長期とベビーブームを支えた成増

成増駅は1914年5月1日に、東上鉄道（現在の東武東上線）の駅として開設されました。駅が置かれた当初は簡易停車場とされていましたが、数年のうちに駅の拡張工事が進められ、急速に大規模化しています。

駅名の由来は、周辺地域の繁栄に貢献した旧家の墓に記されている「永正年間に田中左京成益が美濃より一族をつれて移り住んだ」という一文から、「成益」が「成増」になったと言われています。

1920年に東上鉄道と東武鉄道が合併したあと、沿線需要を掘り起こすために東上線沿線にはレジャー施設や住宅街が計画され、成増駅周辺にも富裕層をターゲットにした施設が開園しましたが、戦時中に閉園しています。

戦時色が強くなった1943年には成増陸軍飛行場が建設され、戦後はアメリカ軍の住宅施設「グラントハイツ」として利用されたあと、返還後に跡地は光ヶ丘団地に転用されています。

昭和から平成にかけて、高度経済成長期に住宅地としても商業地域としても大きく発展した成増は、研究拠点としても開発が進み、駅周辺の再開発とあわせてより暮らしやすい地域へと成長を続けています。

成増駅の交通情報

成増駅は東京都板橋区の北西部に位置し、東武東上線と東京メトロ有楽町線・副都心線が乗り入れています。

1日約5.1万人が乗り降りする駅で、池袋や渋谷方面のほか、和光市、川越方面へもアクセスが良く、東京都心部と埼玉県方面のどちらにも出やすいのが特徴です。

池袋駅まで4駅で約11分、渋谷駅まで約28分、新宿駅まで約22分とアクセス性がとても高く、通勤通学に便利な立地といえるでしょう。

成増駅は北口と南口の両方にバス停があり、複数の私バスが乗り入れています。

• 成増駅北口
  • 国際興業バス
    赤02: 赤羽駅西口行き
    赤02-2: 志村三丁目駅行き
    高01: 高島平操車場行き
    増17: 区立美術館経由高島平操車場行き
    増14: 下笹目行き (朝夕のみ)
  • 東武バスウエスト
    増07: 南市場先回り(宮本循環)、宮本先回り(宮本循環)
    増09: 和光市駅北口行き
• 成増駅南口
  • 西武バス
    泉33: 大泉学園駅北口行き (深夜バス)
    泉34: 長久保行き
    練47: 練馬駅北口行き
    光31: 光が丘駅行き
    練高01: 練馬高野台駅行き
    練高02: 南田中車庫行き (深夜バス)
  • 東武バスウエスト
    増32: 南大和行き
    和06: 税務大学正門・和光市駅南口行き
  • 国際興業バス
    増16: 比丘尼橋行き
    増16-2: 三軒寺行き (深夜バス)
    西武バス・国際興業バス (共同運行)
    石02: 石神井公園駅北口行き
  • 国際興業バス
    石03: 練馬北町車庫 / 石神井公園駅北口行き

成増駅周辺の治安は要注意、夜間は特に気を付け、交番の位置を把握しておこう

成増駅の所轄警察署である高島平警察署では、直近3年間で粗暴犯や窃盗犯が増加しています。特に粗暴犯はコロナ禍以前よりも増加傾向にあります。これは成増駅周辺が歓楽街であり、コロナ禍が落ち着いて夜間の営業に人が戻りつつあることが理由の一つとして挙げられます。

夕方から夜にかけて駅周辺を利用する場合は、酔客などに気を付けて、万一の場合はすぐに交番に駆け込めるようにしておきましょう。駅周辺には駅南口にある成増駅前交番のほか、赤塚交番、下赤塚交番など複数の交番が配置されています。

成増駅周辺はコイン式で施錠される駐輪場の整備が進んでいるため、自転車泥棒の発生率は低くなっています。大切な自転車を盗まれてしまうトラブルはあまり起きませんが、万一に備えて自転車の施錠は忘れずに、鍵はしっかりと2つ以上付けておきましょう。

駅周辺を離れると犯罪発生数は少なく、治安が良い住宅街といえますが、高島平ICから乗り降りする車両が多く、国道254号・17号とバイパスが周辺を通っているので交通量が多くなっています。

道路の混雑を避けようと車が住宅街に入ってくることがおおいので、曲がり角などの出会い頭の事故に注意して、必ず左右の確認をするほか、夕方以降は反射材を身に付けるのがおすすめです。

成増駅のお買い物エリア

成増駅の周辺には、駅直結の「EQUiA成増」や駅から1分程度の距離にある複合施設「ali-s」があり、雨天時でも快適にお買い物を楽しむことができます。ほかにも西友やMEGA ドン・キホーテなどの大型店舗があり、日常的な買い物はほとんどがカバーできます。

成増駅南口には「なりますスキップ村商店街」があり、小売店やゲームセンター、飲食店などさまざまな店舗が軒を連ねています。この商店街は、楽しくスキップするように買い物をしてほしいという願いから名付けられ、時代の流行や地元のニーズに合わせて新しい店舗が次々とオープンしています。

一方北口側には「成増北口通り商店街」があり、昭和の雰囲気を残した地域に密着の店舗が立ち並び、独特の魅力を放っています。

独自の魅力を持つ3つの商店街といたばしPay

成増駅の周辺には大きく3つの商店街があります。「成増北口通り商店街」「すずらん通り商店街」「なりますスキップ村商店街」の3つは駅の西側のロータリーを中心に広がっており、さまざまな種類の店舗が集まっています。

商店街では地域交流にも力を入れており、板橋区町会連合会各支部が開催するいろいろな地区まつりが開催されています。夏には板橋三大祭りのひとつ、「成増阿波おどり大会」が盛大に行われ、賑やかな祭り行列が成増の駅前を練り歩く風物詩になっています。

また、成増駅周辺の商店街にある多くの店舗では、ポイント還元率が高く、板橋区全域の商店街で利用できる「いたばしPay」に対応しています。

駅改札を出て0分、駅直結の「EQUiA成増」

「EQUiA成増」は成増駅の改札に直結している、駅直結型の複合商業施設です。1階は成城石井などのスーパーと、惣菜店やパン屋、ファッション雑貨があります。

2階には本屋やマッサージ店、カフェが出店しており、駅を利用するついでにゆっくりと買い物をしたり、リフレッシュできます。

成増駅周辺のスーパー

成増駅周辺には、半径500ｍ以内に7件のスーパーがあります。24時間営業の店舗もあるので、深夜や早朝の急な買い物も安心です。

成増駅周辺で家を選ぶなら板橋区？練馬区？子育て支援や制度の違いを比較しよう

成増駅は板橋区にありますが、練馬区と隣接しています。そのため、成増駅周辺の生活圏で住居を選ぶ場合、制度や政策が異なる2つの区を比較する必要があります。

板橋区も練馬区も、どちらも待機児童ゼロを達成していますが、練馬区が連続して待機児童ゼロを更新しているのに対し、板橋区は2023年にはじめて待機児童ゼロとなりました。

どちらの区も子育て支援に積極的ですが、区によって異なる支援の内容を見ていきましょう。

助成金、補助金などの支援制度

板橋区、練馬区ともに、児童の医療費を助成する医療費助成や、18歳までの児童を対象にした児童手当があります。

●児童手当

他にもさまざまな子育て支援の助成や手当がありますが、都度申請が必要なものも多いので、一度窓口で相談するのがおすすめです。

板橋区の支援制度

いたばし版ネウボラ事業を通じ、区内5か所の健康福祉センターが子育て世代包括支援センターの機能を持つことで、妊娠期からの相談窓口を設置。

出産前からさまざまなケアを行ない、妊婦面談を受けた人を対象に育児パッケージ（令和6年度はこども商品券）を配付しています。

また、出産後は訪問型・宿泊型の産後ケアを通じ、途切れない支援を行なっています。

練馬区の支援制度

妊娠届を提出し、妊婦面談を受けた人を対象に、妊婦1人当たり出産応援ギフト5万円相当、出産後「こんにちは赤ちゃん訪問」を受けた人を対象に、児童1人当たり10万円相当の子育て支援ギフトを受け取れます。

また、妊婦面談時に1万円相当のカタログギフトを配付するほか、1歳の誕生日を迎える赤ちゃんのいる家庭を対象に1万円相当のカタログギフトを送付しています。

ほかにも、「ねりま子育て支援アプリ」や、「ねりこそ＠なび」による子育て情報の配信などを行なっています。

公園など子どもが遊ぶ環境

成増駅周辺には大きな公園はなく、中小の児童公園が中心です。少し足を伸ばすと、多摩川の河川敷や萩中公園などの大規模な公園があります。

病院

成増駅周辺で小児科があるクリニックは13件、総合病院は1件あります。

成増駅周辺の保育園、幼稚園、小中学校

成増駅の周辺には大小多数の保育園、幼稚園があります。小規模保育所も多く、駅との距離も近いので仕事の行き帰りで子どもを預けやすい環境にあります。

また、小学校、中学校も立地的に駅に近く、通学しやすい位置にあります。

保育園・幼稚園

小学校

成増駅周辺の学区内には、小学校が7つあります。

中学校

成増駅の周辺には、学区域が指定されている区立中学が5校あります。

成増駅周辺の防災情報について

成増駅周辺は、駅改札周辺や成増ヶ丘郵便局の周辺など、ごく一部を除いてほとんど浸水リスクがありません。白子川流域の河川敷で一部、3m程度の浸水が予想されていますが、それ以外の地域は10～50cm程度の浸水に留まります。

また、比較的近年に再開発が行われていることから、駅周辺では大地震での倒壊リスクや類焼リスクも低く、細い路地が閉塞する危険度もほとんどありません。

浸水ハザードマップ

成増駅周辺は駅の改札周辺を除いたほとんどの道で、冠水や浸水によって通行できなくなるリスクが低く、白子川の河川敷がある成増5丁目や旭町3丁目以外は大雨でも床上に浸水するような大規模な水害の心配はありません。

ただし、駅周辺はやや低くなっているため、線路を越えて移動する場合は冠水に注意が必要です。

地域危険度

地域危険度は、都心南部直下地震（マグニチュード 7.3）の地震予測結果をもとにした、地表面の震度分布と建物倒壊危険度です。

成増駅の周辺は建物の倒壊危険度、火災危険度ともに1～3で、総合危険度も1～3と、東京都心直下型地震や南海トラフ地震が発生した場合、駅周辺では多くの建物で倒壊や火災が発生する可能性は低くなっています。

成増駅周辺の物件相場

成増駅周辺の土地相場は、国土交通省の不動産情報ライブラリによると2023年4月から2024年3月の平均平米単価は46.5万円、中央値は46.6万円で、10年前の2013年と比較すると平均値は123.5%、中央値は92%上昇しています。

都心4区の中央値である110万円と比較すると、かなり購入を検討しやすい相場であり、東京都区部の中央値である79.7万円と比較しても3分の2弱と、強い上昇トレンドにあるものの土地を買いやすいエリアといえます。

一戸建ての平均相場

国土交通省が公開している、実際に行われた不動産の取引価格によると、2023年7月から2024年6月の間で取引された成増駅周辺の一戸建ては、平米単価で平均55.6万円（中央値は47万円）でした。これは東京都全体の88.4万円と平均と比較するとかなり安価といえます。

成増駅周辺では10年前と比較すると新築、中古ともに一戸建ての物件取引が増加傾向にあり、上昇トレンドにある土地で資産形成を意識した購入が背景にあると考えられます。

東京都心に近く、アクセスも良好な土地なので、将来的に売却することも視野に入れて購入を検討するのもおすすめです。

中古マンションの平均相場

2023年7月から2024年6月に取引された成増駅周辺のファミリー向けマンション（2LDK以上、55平米以上）の平均平米単価は57.7万円（中央値は60万円）でした。

多くの物件が平米単価50～70万円に集中しており、駅から徒歩10～15分のエリアに集中しているのが特徴です。また、和光市と板橋区内では大きく平米単価が変わり、板橋区内の方が2倍以上高い傾向があります。

所在地で価値が大きく変わるため、生活の利便性と資産価値のバランスをよく検討しながら、じっくりと選ぶことが大切です。

成増は災害に強く、東京都心部や埼玉へのアクセスが良好で、価格も強い上昇トレンドにある資産的価値の高いエリア

成増駅は池袋を経由して東京都心部への好アクセスはもちろん、埼玉方面へのアクセスも良好で、物流拠点でもあることから道路整備もしっかりと整った土地です。災害への対策もしっかりと進められ、大地震の場合も倒壊や火災のリスクが低く、大雨災害での浸水リスクも抑えられています。

駅前の大規模な再開発が行われ、駅を中心とした商業活動が支援されており、昔ながらの商店街を中心にして地元の交流も活発に行われているのが特徴です。

成増駅周辺の不動産価格は強い上昇トレンドにあり、10年前と比較すると120%を超える伸びを見せており、今後も資産として高い価値が期待できるでしょう。

板橋区、練馬区ともに待機児童解消に積極的で、駅や住宅地の近くに中小の保育所が次々と認可されており、共働き家庭でも無理なく育児ができるのも魅力です。

以上から成増駅周辺は、長期的な目で見た子育てに適し、土地の資産価値が伸びるエリアだといえます。

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