マンションを購入した際によくある後悔パターンと対策方法

マンションを購入した際によくある後悔パターンと対策方法
この記事のポイント
  • マンション購入後に多く見られる後悔の例がわかる
  • 対策を取ることで購入後の後悔を防げる
  • 理想のマンションを手に入れるためには購入前の入念なチェックが欠かせない

マイホームとしてマンションを購入する方は少なくありません。しかし、実際に購入した方の声では、住み始めてから後悔したというケースも多数見られます。

せっかくのマイホーム計画で失敗しないためにも、物件や環境などの面から後悔しやすい点や対策を知り、購入時に役立てましょう。

後悔しないためにどうすればいいのかの総括と、仮に後悔の結果住まなくなったときの解決策もまとめているので、マンション購入を検討している方はどうぞ最後までご覧ください。

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【物件編】マンション購入後に後悔したことと対策

まず、マンションを購入した方が物件や設備に対して後悔しやすい点と、対策方法について解説します。

1. 部屋に対する不満

部屋に関する後悔ポイントには、下記のようなものがあります。

  • 隣や上下階の物音が気になる
  • 自由にリフォームできない
  • 日当たりが悪い・良すぎる
  • 思ったより生活しづらい間取りだった
  • 部屋の広さ・収納スペースや部屋数が足りない など

購入時には良いと感じた部屋も、場合によっては「実際に住んでみたら思っていたのと違う」という不満や後悔が出てくるようです。また、内覧時にはなかった家具や荷物などが入ると、手狭に感じてしまうケースは多く見られます。

対策方法

部屋に対する上記のような後悔は、どうすれば予防できるのでしょうか。重要なのは内覧時のチェックです。音の響き具合や日当たりがどの程度かなど、しっかり確認しておきましょう。

日当たりについては、悪い場合も問題ですが、タワーマンション(タワマン)などでは良すぎて暑いという場合もあります。

また、長く住み続ければゆくゆくリフォームの問題も出てくるでしょう。管理規約などで、リフォーム可能な箇所や範囲、材質や仕様などの制約(例えば、フローリング張り替えの際の、遮音等級の指定・ガスコンロからIHへの変更不可・水回りの配管の位置変更不可など)といった点を確認しておくと安心です。

荷物の量や今後家族が増えるかもしれないことを考慮しつつ、適切な広さ・間取りの部屋を選ぶことも重要といえます。後から変更できない部分なので、購入前に慎重に検討することが重要です。

2. 共用施設や建物の設備が不満

共用施設や設備に対する後悔ポイントとしては、下記のような点が見られます。

  • エレベーターの数や宅配ボックスの数が少ない
  • 自分が使用しない場合でも、共用施設・設備の維持管理費用を支払わなければならない
  • タワマンの上層階を購入したものの、出勤時間などはエレベーターが混み合いなかなか乗れない
  • エレベーターになかなか乗れないと、万が一の災害の際にも不安
  • 共用施設(プール・ジム・シアタールームなど)の利用者が少なく閉鎖された
  • 共用部にゴミを捨てるなど、マナーの悪い住民がいる など

マンションでは管理費が必要ですが、せっかく支払っているのに十分に施設や設備の恩恵を受けられていないと感じたり、利用したいときにすぐに利用できなかったりという不満が出てくるケースもあるようです。

対策方法

共用施設・設備への対策でも、やはり事前の入念なチェックが大切です。内覧の際に、気になる施設や設備についてしっかり確認することや、管理費にも納得してから購入を決めることなどを頭に入れておきましょう。

3. 管理規約が厳しい

管理規約に関する後悔も見られます。具体的には以下のような点です。

  • 管理規約での制約が多く自由にできない(ペットの飼育・楽器演奏・バーベキュー・洗濯物の外干し・リフォームなど)
  • 管理組合の活動が大変
  • 総会出席や業務の負担がある など

多くの住民が入居する「マンション」では、マイホームでありながら、建物全体のルールがあることにより、自由度が低かったり組合や総会に参加しなければならなかったりと苦労する面もあります。

対策方法

管理規約への後悔を防ぐには、事前に管理規約にきちんと目を通し、自分のしたいことが許される物件を選ぶ、または内容に納得してから購入することが重要です。

特にタワマンのような高層マンションや景観を重視するマンションでは、洗濯物や布団を外に干すのがNGという物件が多い傾向にあります。

4. 駐輪場・駐車場が使いにくい

駐輪場や駐車場自体はあっても、後悔することもあります。

  • 利用できる台数に限りがあり家族全員は使えない
  • 抽選ではずれた・利用しづらい部分が割り当てられた
  • サイズが合わず買い替えが必要になった
  • マンションから遠い場所にある など

マンションで借りられる分では台数が足りず、別途近隣の駐車場を借りる家庭もあるようです。

対策方法

駐輪場や駐車場への対策としては、何台まで・どのくらいのサイズまで利用できるのかを確認する、使い勝手を確かめておくなどの方法があります。入居してから、車や自転車の出し入れが大変で出かけるのが億劫になった、という方もいるようです。

【立地・周辺環境編】マンション購入後に後悔したことと対策

マンション購入後に後悔すること【立地・周辺環境編】

前章に続いて、ここでは、マンションの立地や周辺環境に対する後悔と対策方法を見ていきましょう。

1. 利便性が悪い|駅・学校など

まず、利便性についての後悔があります。

  • 最寄りの駅やバス停までが遠い/行き帰りに問題がある(坂が多い・街灯が少なくて暗いなど)
  • 職場・学校・保育園までが遠い
  • 周囲に買い物できる店や子どもの遊び場がない など

普段の行動に対してマンションの立地が良くないと、不便さを感じることが多いでしょう。

対策方法

立地面での利便性については、実際に現地を訪れて駅などの行き帰りの道を確かめることや、ライフスタイルの変化を考慮しながら物件を選ぶことが大切です。

2. 騒音がひどい

騒音に関する後悔も見られます。

  • マンション内の騒音(子どもの声や足音・ペットの声・洗濯機やアラームの音など)がある
  • 外の騒音(車や電車の音・通行人の声など)がひどい など

子どもの声に関しては、悩まされる側も多いですが、自分の子どもの発する声や音が周辺住民に迷惑をかけているのではと気になってしまう家庭もあるようです。

対策方法

騒音についても、実際に現地に行って入念に確かめることが重要です。曜日や時間帯を変えて足を運び、物件の防音環境をしっかりチェックする・属性の近い家庭が住むマンションを選ぶなどの対策により、入居後も後悔しづらいでしょう。

3. 住民トラブルがある

下記のような住民トラブルが発生して後悔する方もいます。

  • マナーが悪い(共用部分の使い方が不適切・ゴミ出しのルールを守らない・駐輪場や駐車場の使い方が良くない・ペットの排泄物を処理しないため臭いがひどいなど)
  • 前述した騒音問題によるトラブル など

対策方法

近隣住民と穏やかな関係を築くためには、前もって不動産会社に、どんな属性の人が住んでいるのか、住民同士でのトラブルが起きていないかなどを確認することが大事です。また、現地に足を運んだ際にも、実際の雰囲気を確かめておきましょう

4. 治安が悪い

マンション周辺の治安について後悔することもあります。

  • 繁華街が近いなどで夜になると人が集まる
  • 最寄り駅の人の出入りが多く騒がしい
  • 通り道が暗い・狭い など

人通りが少ない場所も不安ですが、たくさんの人が集って騒ぐような場所が近くにある場合でも、家までの道を子どもや女性が通るのが心配になることも多いでしょう。

対策方法

治安の面では、特に夜間が不安なもの。マンション購入の前に、夜の時間帯に物件まで足を運び、周辺環境を確認しておくことが重要です。

5. 近隣に大きな建物が建った

入居後に近くに大きな建物ができたことにより、マンションの購入を後悔したという声も聞かれます。

  • 景色が気に入って購入したのに、高い建物が建って見えなくなった
  • 大きな建物ができたせいで日が当たらなくなった など

対策方法

購入前に周辺環境を確認し、マンション周辺で開発予定がないかなど、調査をしておくことが大切です。すぐ近くに空き地がある場所は注意が必要なため、気になる場合は避けましょう。

6. 災害リスクの面で不安

自然災害へのリスクは、事前に入念に確認したいポイントの一つ。マンションは、豪雨や台風などの影響を受けやすい場所に建っていることもあります。

また、高層階では有事の際に避難するときに大変であることも。停電でエレベーターが止まってしまうことが考えられます。

対策方法

災害リスクの把握のためには、ハザードマップを確認しておくことが大切です。低い土地や川沿いなどのマンションでは特に注意しましょう。

また、マンションは頑丈な構造で火災にも強い傾向があるため、地震などの際は避難せず自宅にいたほうが安全なケースも多いようです。万が一に備え、普段から水や食料を備蓄しておきましょう。

【資金計画編】マンション購入後に後悔したことと対策

次に、マンション購入の資金計画に対する後悔と対策を紹介します。

1. 支払いが苦しい

まず、住宅ローンの返済や生活上の支出により、家計が苦しくなって後悔するケースです。

  • 事前に返済計画はしっかり立てたはずなのに、実際に返済を始めたら修繕積立金や固定資産税なども払わなければならず、負担がきつく感じる
  • 収入が減って予定通りのローン返済が難しくなった
  • 子どもが成長するなどによって支出が増えた など

対策方法

返済や支払いへの対策としては、住宅ローンだけでなく月々の管理費や駐車場代、固定資産税なども含めて計画を練ることが重要です。また、ライフステージによって支出が増加する可能性や、さまざまな理由により収入が減少するリスクも考えておかなくてはなりません。

ちなみに、タワーマンションで、下層階と上層階の市場価格が大きく乖離する場合、納税者の公平さを保つため税制の見直しが図られました。平成29年4月以降に購入したタワーマンションには、階によって固定資産税、および都市計画税に補正がかかっていますので、しっかりと確認することが必要です。

2. ランニングコストが高い

マンションを持ち続けるためには、ランニングコスト(維持費用)がつきまといます。そのなかで、下記のような後悔をする方もいます。

  • 修繕費が上がっていき、だんだんきつくなる
  • 管理費の負担が大きい など

修繕積立金は、購入初期は安いものの5~6年単位で値上がりしていくケースや、大規模修繕(築15年前後)を行った後に値上がりするケースが多いようです。

対策方法

ランニングコストへの対策としては、購入前に長期修繕計画をしっかり確認すること、どの程度かかるのか前もって理解しておくことなどが挙げられます。

前項で解説したローン返済や日常生活での支出もふまえ、どうしても支払いが苦しいときには、住み替えや売却も検討しなければならなくなるかもしれません。

【タイミング編】マンション購入後に後悔したことと対策

マンション購入後に後悔すること【タイミング編】

ここでは、マンションを購入した時期に対する後悔と対策を押さえましょう。

1. ライフスタイルの変化に合わなかった

購入のタイミングに関しては、ほとんどがライフスタイルの変化に伴って後悔するケースです。

  • 購入後に結婚した・子供が生まれた
  • 仕事や趣味の変化により住みたい場所が変化した
  • 転職して収入が変わった
  • 市場・金利の変化 など

マンションに住んでいるうちに、購入時に予定していなかった事態が発生することもあります。予期せぬ出来事に対して完全に備えるのは難しいですが、対策方法は理解しておきましょう。

対策方法

将来のライフプランや、今後の働き方・考え方が変わる可能性と照らし合わせて、独身なら結婚・子どもの誕生時に売却しやすい物件を購入するなど、自分に合ったマンションを選びましょう。

費用にも影響することがあるため、マンションを購入するタイミングの見極めも非常に大切です。

マンション購入を後悔しないためには?

マンションの購入で多く見られる後悔ポイントは、ここまで見てきたように、「物件や設備に関するもの」「立地に関するもの」「資金に関するもの」「購入時期」といったパターンに分類されます。

一通り対策も紹介していますが、後悔しないためにどうすればいいのかを下記で改めて確認しましょう。

  • 内覧では部屋の内部はもちろん、共用部分・管理規約・住民層・立地・周辺環境などを念入りにチェックする
  • 日中だけでなく夜にも訪れて環境を確認する
  • 不動産会社にも気になる点について納得できるまで質問する
  • ローン返済以外のコストについてもしっかり理解し、焦って買わずに無理なく支払いができる状態で購入する
  • 将来のことも考えながら、家族みんなが「住みやすい」「住みたい」マンションかどうかを検討する

マンションの購入は、一生のなかでもトップ3に入るくらいの大きな買い物です。後悔なく気持ち良く住み続けられるよう、購入前に「自分のしたいことが許される物件」か、または「ある程度、内容に納得できる物件」か、しっかり判断し購入することが非常に重要といえます。

購入後に後悔したマンションはどうすべき?

購入後に後悔したマンションはどうすべき?

マンションを購入した後で後悔し、どうしても住み続けるのが難しい場合はどうすればいいのでしょうか。二つの方法を解説します。

売却して住み替える

一つは、購入したマンションを売却する方法です。売れたお金をローン返済や次の新居の購入費用に充てられるとともに、維持費の負担もなくせます。

マンションは需要が高く、買い手もつきやすいでしょう。ただし、築年数が経つにつれて売却価格が下がってしまうため、タイミングには注意が必要です。

賃貸物件として貸し出す

自分で所有したまま他人に貸し出すという方法もあります。家賃収入が入るため、貯蓄に回せることと、ゆくゆく再び住むことが可能な点がメリットです。

ただし、自分で住まない場合は住宅ローンを適用できないため、ローンの組み換えが必要になります。また、需要の高いエリアでないと、借り手がなかなか見つからないかもしれません。

物件調査報告サービスの利用もおすすめ

ここまで見てきたように、さまざまな面で後悔する方がいるため、購入前に物件を調査しておくと後悔を防ぎやすいでしょう。

アドキャストでは、隣地との境界や高低差などの調査・道路の幅員・災害リスク・周辺に嫌悪施設がないかなど、多様な面で事前調査を行っているため、ぜひ活用してください。

マンション購入時には物件や周辺環境などをしっかりチェック!

物件や周辺環境などしっかりチェックしてから購入しよう

今回は、マンションの購入後に後悔しやすいポイントや、予防・対策方法について詳しく解説しました。デザインが好み・立地が良いなどの一面的な理由だけで決めてしまい、あとあと後悔しないためにも、前もって理解・チェックしておくべき点がたくさんあります。

後悔しやすい点・後悔しないための対策をしっかり頭に入れ、今回お伝えした内容をもとにマンションの事前チェックを入念に行い、理想の物件を手に入れましょう。また、万が一後悔した場合は、売却や賃貸という選択肢もあります。

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