- 分譲マンションについて理解できる
- 分譲と賃貸の違いがわかる
- 購入には初期費用としてまとまったお金がかかる
マンションにはさまざまな種類があり、分譲マンションに興味を持っている人も多いことでしょう。しかし、興味はありつつも、分譲マンションとは結局何なのか理解できていないかもしれません。
そこで、まずは分譲マンションの概要と、マンションの種類について理解を深めましょう。その上で分譲マンションのメリットや注意点を知り、自分に合っているかどうかを判断してみてください。
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分譲マンションとは? マンションの種類を紹介
「分譲」とは「分割譲渡」の略語であり、分譲マンションとは、戸(部屋)ごとに分割されて販売されるマンションのことです。以下では分譲を含め、マンションの種類にはどんなものがあるのかを解説していきます。
買うマンション|分譲
まずは分譲マンション、つまり購入するタイプのマンションについて、2つの種類を紹介します。
新築マンション
新築マンションとは、竣工(建物の完成)からおおむね1年未満の新しい状態のマンションのことです。
新築分譲マンションは建設中の段階から大々的に売り出されることも多く、インターネット・TV・チラシ・看板など、さまざまな媒体やシーンで物件の情報を得ることができます。
中古マンション
中古マンションとは、完成から1年以上が経過している、またはすでに誰かが入居したことのあるマンションです。1年以上経っている中古分譲マンションでも、買い手がつかず誰も入居していない場合は「新古マンション」と呼ばれるケースもあります。
借りるマンション|賃貸・分譲賃貸
次に、借りるタイプのマンションを2種類紹介します。
賃貸マンション
賃貸マンションとは、オーナーが所有しているマンションを1戸ずつ貸し出し、借りた人がオーナーや管理会社に家賃を払いながら住むものです。分譲マンションとの違いは、購入するか・借りるかという点だけではないので、次章で詳しく解説します。
分譲賃貸マンション
分譲賃貸マンションとは、分譲マンションの一室を購入した人が、自分の所有する物件を他者に貸し出しているものです。もとは分譲マンションでありながら、賃貸物件として提供されています。
具体的にはどのような場合に出てくるのかというと、所有者が投資目的で分譲マンションを買ったケースや、マンション購入後に転勤などで別の土地へ引っ越して自分では住めなくなったケースなどです。
分譲マンションと賃貸マンションの違いとは?
ここからは、購入するタイプの分譲マンションと、借りるタイプの賃貸マンションの違いについて、4つの面から見ていきましょう。
1. リフォームの自由度
分譲マンションでは、管理規約の範囲内なら設備や内装などを自由にリフォームできます。一方で、賃貸マンションの場合は原則としてリフォームができません。もし可能な場合でも、勝手にはできず所有者の許可が必要です。
2. 設備やサービスの充実度
分譲マンションは長期的に住むことを前提に造られているので、共有設備やサービスなどが充実していることが多いです。
それに比べて、賃貸マンションでは比較的短期間での住民の入れ替わりが起こりやすいことから、サービスの内容やグレードが劣りがちなため、物足りないと感じる可能性があるでしょう。
3. 転居のしやすさ
分譲マンションは、住宅ローンや固定資産税などの問題から、購入してしまうと転居しづらい面があります。一方、賃貸マンションは費用や手続きなどの負担が比較的軽いため、分譲マンションより転居しやすいです。
4. ランニングコスト
住み続ける際にかかるランニングコストの違いもあります。分譲マンションでは、住宅ローンの返済のほかに管理費や維持費といった月々の出費が発生しますが、賃貸マンションは家賃のみ、もしくは家賃と共益費というパターンが多いです。
ただし、分譲マンションではローンの返済が終わると支払いが楽になる一方、賃貸マンションではずっと一定の金額を払い続けなければなりません。
分譲マンションの3つのメリットとは?
ここからは、分譲マンションのメリットを紹介します。
1. 住居内設備や共有設備・サービスが充実している
分譲マンションでは、住居内設備として食洗機や浴室乾燥機などが標準装備されていたり、共有の設備やサービスとしてゲストルームや宅配ボックス、専用ジム、コンシェルジュサービスなどが用意されていることも多いです。
快適に暮らせる設備・サービスが備わっており、利便性が高いでしょう。
2. セキュリティ対策も充実している
多くの分譲マンションでは、防犯カメラの設置や管理人による有人監視など、セキュリティ対策もしっかりしています。不審者の侵入が気になる人も、防犯環境が整っていれば安心して暮らせるでしょう。
3. 資産として保有できる|資産価値が高い
分譲マンションは資産として所有できるうえ、好立地の物件であれば資産価値が高いです。再販価値(リセールバリュー)の高さのおかげで、万が一売却するときにも好条件で購入してもらえる可能性に期待できます。
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マンションを買うメリットと注意点|マンション購入に向いているのはどんな人?
分譲マンションの3つの注意点とは?
分譲マンションには前章のようなメリットがあることがわかりました。しかし、一方で注意したい点もあるので、以下で確認していきましょう。
1. 初期費用がかかる|頭金・諸費用
分譲マンションでは、購入時の初期費用として、頭金や諸費用が必要です。つまり、最初の段階でまとまったお金を用意しておかなければなりません。具体的な費用については、次の章で紹介します。
2. ランニングコストがかかる|管理費・修繕費
分譲マンションでは、管理費や修繕費などのランニングコストがかかります。ただし、建物の維持管理を自分で行う必要はなく、管理会社などに任せられることがメリットです。
また、分譲マンションの購入時は多くの場合住宅ローンを利用することでしょう。管理費などとは別に、ローン返済のための支払いもあることを頭に入れておく必要があります。
3. 転居しにくい・売却しにくいケースもある
賃貸マンションとの違いの中で紹介したように、分譲マンションは転居しにくいという面もあります。
どうしても引っ越しが必要で売却したい場合でも、ローンの残債より高い価格で売れるか自己資金で清算できるかしなければ、金融機関の抵当権が外せないため、すんなり売却できないパターンも考えられるでしょう。
分譲マンションの相場とは? 初期費用はどれくらい必要?
ここからは、分譲マンションの価格相場と初期費用の目安を解説します。
分譲マンションの相場はどれくらい?
分譲マンションの購入価格は、一体いくらくらいなのでしょうか。株式会社不動産経済研究所が発表している2023年のマンション市場動向データをもとに、相場を主要エリアごとにまとめました。
東京23区 | 8,709万円 |
---|---|
神奈川県 | 6,555万円 |
埼玉県 | 5,118万円 |
千葉県 | 4,528万円 |
大阪市部 | 4,171万円 |
京都市部 | 5,043万円 |
神戸市部 | 5,555万円 |
引用元
不動産経済研究所|首都圏新築マンション市場動向 2023年度上半期(2023年4月~2023年9月)
不動産経済研究所|首都圏 新築分譲マンション市場動向 2023年10月
初期費用はどれくらい必要になるの?
分譲マンションの購入にあたってかかる初期費用には、頭金とその他の諸費用があります。頭金は物件価格の10〜20%程度が目安で、諸費用は新築マンションで物件価格の3〜5%、中古で6~9%程度が目安とされています。
また、住宅ローンを利用する場合は、融資手数料(保証料)が物件価格の2%ほど必要です。
仮に5,000万円の新築マンションをローンで購入する場合、頭金が500~1,000万円、諸費用が150~250万円、融資手数料が100万円程度なので、初期費用は合計750~1,350万円かかると考えられます。
分譲マンションに向いているのはどんな人?
ここまでの内容を踏まえ、分譲マンションに向いている人の特徴を整理すると、以下のような人が該当します。
- 設備や環境など生活する上での利便性を重視する人
- 建物の維持管理の手間をなくしつつ快適に暮らしたい人
- 老後の安心安全な生活を見据えて長く同じ場所に住みたい人 など
自分が当てはまるかどうかチェックしてみてください。
分譲マンションは利便性が高く資産価値も高め
分譲マンションとは1戸ごとに区切って販売されるマンションで、家賃を払い続けながら住む賃貸マンションと比較すると、設備面や引っ越しやすさなどの面で違いがあることがわかりました。
分譲マンションを購入するメリットや注意点も考慮しながら、自分の希望に合ったマンションを見つけましょう。
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