- 「駅近」はどのくらい駅から近いかがわかる
- 駅近物件のメリットやデメリットがわかる
- 駅近物件のチェックポイントを理解できる
- 自分が駅近に向いているかどうかを確認できる
日常的に電車を利用する人にとって、家を決める際に「駅近」であることは重要なポイントなのではないでしょうか。しかし、駅近とは実際のところ駅からどの程度近いのか、理解できていない人もいることでしょう。
そこで、駅近の概要を解説するとともに、駅近のメリット・デメリットや物件選びの確認事項をお伝えします。さらに、駅近に住むのに適している人と適していない人の人物像も紹介するので、家探しを検討中の人はぜひ最後までご覧ください。
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「駅近」物件とは
「駅近」とは、厳密な定義はありませんが、駅から徒歩でおよそ5~10分圏内の物件のこと。不動産業界では1分=80mと換算されるため、駅近物件の駅からの距離は400~800m以内程度です。
また、2022年9月1日に「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」及び「表示規約施行規則」が改正され、販売戸数(区画数)が2以上の分譲物件においては、最も近い住戸(区画)の徒歩所要時間等を表示することとされていましたが、これに加えて最も遠い住戸(区画)の所要時間等も表示することになりました(規則第9条第8号)。
例えば、新築分譲マンションで複数棟販売する場合には、最も近い棟の出入り口と最も遠い棟の出入り口からの徒歩所要時間等を表示しなければなりません。
この改正に伴い、検討物件の広告表記上「〇分~〇分」となっている場合は、購入したい物件が実際に徒歩何分(何m)なのか、しっかりと確認する必要があります。
引用元
不動産の表示に関する公正競争規約・同施行規則|不動産公正取引協議会連合会
表示規約・同施行規則 主な改善点 2022年9月1日施行|首都圏不動産公正取引協議会
「駅遠」もある
駅近とは対照的に、駅から遠い物件は「駅遠」と呼ばれることがあります。駅遠の基準としては、駅から徒歩でおおむね15分以上、距離にすると1,200m以上です。
駅遠は、利便性の高い駅近に比べて需要が少ない傾向があります。しかし、比較的低価格で住めることが多く、敷地に余裕がある・自然が豊富という物件も多いです。
駅近のメリット
では、駅近はどんな点が魅力なのでしょうか。6つのメリットを紹介します。
1. 駅まで近いため通勤・通学などに便利
駅近物件の大きなメリットは、何といっても、よく電車を利用する人にとって利便性が高いことです。最寄り駅にすぐ行けるので、電車の時刻を把握しておけば無駄な時間が発生しにくく、通勤や通学などの時短に繋がります。
電車移動がメインであれば、車や自転車といった他の移動手段が不要になるケースも。その結果、駐車場・駐輪場代や自家用車の維持費などの削減も可能です。
2. 雨に濡れにくい
1とも関連しますが、駅近であれば、雨や雪などの悪天候の場合でも、駅と自宅の行き帰りに濡れることが少なくなります。地下道や商店街などが整備されている駅もあり、場合によっては傘を使わずに外出・帰宅できるケースもあるようです。
駅遠であれば傘を差してもずぶ濡れになりそうな大雨の際など、「駅近で良かった」としみじみ実感する人もいました。
3. 生活に便利な施設が多い
駅周辺には、駅ビルや大型商業施設・役所や病院などの公共施設・映画館やカラオケなどの娯楽施設といったものが揃っていることも多いです。駅近に住んでいれば徒歩でも買い物や用事を済ませやすく、便利に生活できます。
4. 夜道も比較的安心
駅の周辺は、人通りが多い・街灯が整備されている・交番があることも多く、遅い時間に行き帰りする場合でも比較的安全性が高めです。ただし、近くに繁華街がある場合は逆に治安が良くないケースもあるので、十分注意してください。
5. 人を招きやすい
駅近物件では、電車に乗って訪れる友人や恋人にも気軽に来てもらいやすいです。ホームパーティー・宅飲みをしたり、自宅デートを楽しんだり、人を泊めたりする機会が増えたという声もあります。自宅に人を呼ぶのが好きな人にとって、良い環境といえるでしょう。
6. 資産価値が下がりにくく売却しやすい
上記で見てきたように、駅近物件は利便性が高いことから、築年数が経過しても資産価値が下落しにくい点もメリットです。再開発などにより、購入時より価値が上がることもあります。将来売却することを念頭に、はじめから資産として駅近マンションを持つ人もいます。
駅近のデメリット
前章の内容から、一見いいことづくめに感じられる駅近ですが、弱点もあるので押さえておきましょう。
1. 騒音が入ってきやすい
駅周辺は人や車などの往来が多いほか、線路が近い・工事が多いなどの理由により、物音や振動に悩まされる人もいます。飲食店や歓楽街の近くなどでは、夜遅くまで声が聞こえ、ケンカなどの騒動が起きることもあるようです。
事前に念入りにチェックしてから決めることが大切といえるでしょう。
2. 周辺の環境が変わることがある
入居時には非常に良い環境であったとしても、その後の駅周辺の開発などにより、さまざまな施設や建物の新築・改修などが行われることがあります。
環境や景観がガラッと変わり、高い建物が建って日当たりや眺望に影響が出る可能性もあるので、入居の前に開発予定などを確認しておくと安心です。
3. 運動不足になりやすい
自宅と駅の往復を日々の運動にしている人もいますが、駅近に住み始めてから運動不足になり、太ってしまったという声もあるようです。日頃運動する習慣のない人は、さらに運動不足になることが懸念されるため、意識して運動を取り入れてみましょう。
4. 物件の価格が高め
駅近のメリットのなかで資産価値に触れましたが、駅近物件は利便性に優れていることから需要も高いため、家賃や購入価格が高額になりがちです。また、価格のわりに居住空間は狭いというケースも見られるので、価格と広さのバランスも考慮する必要があります。
駅近物件を選ぶときにチェックしたいポイント
つづいて、駅近物件を選ぶ際のチェックポイントを見ていきましょう。
生活動線とマッチするか
いくら駅近といっても、よく利用する店や施設などが駅を挟んで自宅とは反対方向にある場合、不便に感じてしまう可能性もあります。生活する上での動線を考え、周辺施設との位置関係などを考慮に入れることが重要です。
駅から物件までの体感
家を決める前に、実際に最寄り駅から物件まで歩いてみて、どう感じたかという点も大切です。
駅の出入口が物件とは反対側にある場合や、地図では存在に気づかなかった長い信号・踏切や坂道があることもあり、思ったより行き来に時間がかかってしまったり、遠いと感じたりすることもあります。
環境や騒音の状況
前項のような距離感だけでなく、実際の街の環境を知ることも大事なので、時間帯や曜日を変えて現地に足を運んでみましょう。平日や昼間は落ち着いていても、週末や夜はにぎやかになるというのは、よく見られるケースです。
人通りや喧噪、治安、街並みの様子などを入念にチェックして、安心して生活できるかどうか思い描いてみてください。
優先順位に合うか
駅近という立地のほか、家賃や購入価格・広さや間取り・日当たり・家の設備など、物件選びの際に重視したい条件は人それぞれです。そこで、自分なりの優先順位をつけ、合うかどうかをチェックしましょう。
なお、「駅近」よりも優先される項目がある人なら、駅遠のほうが適している場合もあるかもしれません。駅近が向いている人・向いていない人の特徴を後述するので、あわせて確認してみてください。
将来的な開発予定
駅周辺は、開発が行われることの多いエリアです。開発されることは利便性の向上につながる反面、日当たりが悪くなるなどの懸念もあります。前でも伝えたように、今後物件周辺に開発の予定があるかどうかを前もって確認しておくことが大切です。
繁華街の位置
物件と繁華街との位置関係も重要なチェックポイント。駅の片側は発展していてにぎやかな歓楽街やパチンコ店・ゲームセンターなどの娯楽施設があり、もう片側は比較的閑静であるケースも見られます。
あえてにぎやかな街並みとは反対側にある物件を選べば、治安や騒音の面で安心して暮らしやすいでしょう。
駅近に住むのに向いている人・向いていない人
ここでは、駅近物件にはどんな人が向いており、どんな人が向いていないのかを解説します。自分が当てはまる項目をチェックしてみてください。
向いている人
ここまでに見てきたように、駅近は利便性が大きなメリットです。特に以下のような人に向いています。
- 家の近くで行動を済ませたい人
- 出かける前ギリギリまで家で過ごしたい人
- 通勤や通学に時間をかけたくない人
- ショッピング・外食・娯楽などが好きな人
- 帰宅時間が遅く夜道を歩くのが心配な人 など
該当する項目が多い人は、前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
向いていない人
反対に、駅近に向いていないのは下記のような人です。
- 閑静な場所に住みたい人
- 広々とした家を選びたい人
- 家賃や住宅購入費用をできる限り抑えたい人
- 自然の多い環境で暮らしたい人
- 車での移動が多く駅をあまり利用しない人 など
このような人には、駅近よりも駅遠のほうが向いている可能性が高いでしょう。
自分にぴったりの駅近物件に出会おう
駅近には多くのメリットがあり、便利に暮らしやすいです。しかし、駅近のなかでも物件ごとに特徴があり、ひとくくりにできない部分もあります。
家選びで重視したい項目も人によって異なるため、住む前に実際に自分の目で確かめて慎重に検討することが大切といえるでしょう。駅近に向いている人と向いていない人の傾向も紹介したので、家決めの参考として役立てていただければ幸いです。
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