練馬駅周辺の住みやすさは？治安や住環境、子育て支援や教育機関まで紹介

練馬駅は東京都練馬区にある駅で、西武鉄道の池袋線、西武有楽町線、豊島線と都営大江戸線が乗り入れています。駅周辺は商業施設が充実しており、駅直結の西友やライフのほかさまざまな店舗があることで、毎日の買い物はとても便利です。

4路線が利用できて交通の便も良く、池袋駅まで約10分、新宿まで約18分と、どちらも乗り換えなしで都心へのアクセスが良好です。また、駅を出てすぐ目の前には緑豊かな平成つつじ公園があり、その先には穏やかな住宅地が広がっている閑静な生活環境は、子育てに適しているといえます。

今回は豊かな緑と静かな住環境に恵まれた練馬駅周辺について、子育ての情報を中心に詳しく解説していきます。

▼良いところ

• 待機児童ゼロを達成し、育児支援ヘルパーや病児保育制度などが整った、充実した子育て支援制度
• 交通アクセスが良く、池袋まで10分ほどで乗り換えなし
• 多くの公園があり、恵まれた自然豊かな環境で子供がのびのびと遊べる
• 治安が良く、警察署も近くにあり、安心して暮らせる環境

▼悪いところ

• 通勤・通学時間帯や休日の昼間は特に混雑が激しく、改札口やホームが人でごった返し、ストレスを感じやすい
• 駅周辺には居酒屋やパチンコ店が多く、場所によっては夜間の行動には注意が必要
• 駅周辺は交通量が多く、駅前広場や道路が狭くて歩行者同士がぶつかりやすい

練馬駅は池袋まで約10分の好立地！豊富な緑に恵まれた穏やかな住宅街が魅力

練馬駅は西武鉄道の池袋線、西武有楽町線、豊島線と都営大江戸線の4路線が乗り入れる、池袋まで好アクセスの駅です。

練馬区の南東に位置し、近隣には練馬区役所があります。練馬区都市計画マスタープランでも「練馬の中心核」と位置付けられており、20年前から順次推し進められている再開発によって暮らしやすさも大きく向上して、名実ともに練馬区の中心といえるエリアです。

駅周辺は南口と北口に分かれて再開発が進められ、2014年には北口に公的施設・医療施設・商業施設が複合する8階建ての施設「Coconeri」がオープンしました。4階にはこどもほっとステーションがあり、一時預かりや認可保育園、病児、病後児保育室、小児科の診察室を備えています。

また、駅周辺には複数のクリニックと調剤薬局が集まった建物などもあり、日常的な診察も受けやすくなっています。距離は離れますが、総合東京病院や練馬総合病院もタクシーで行ける距離にあるため、子どもの急な発熱や不調時にも安心です。

駅から500m圏内には15軒のコンビニと7軒のスーパーがあり、日常のちょっとした買い物は通勤の行き帰りで済ませられるのも、練馬駅の利便性といえるでしょう。

西武池袋線を利用すると、練馬駅から池袋駅まで約10分。西武有楽町線を利用すると有楽町線に乗り入れ、新木場方面や渋谷方面、横浜方面へのアクセスも良好です。

さらに練馬駅がある練馬区は犯罪発生数が少ないだけでなく、商店街や公園、駅周辺に複数の防犯カメラが設置された治安のいいエリアです。

子育て相談もできる地域子ども家庭支援センター

地域子ども家庭支援センターは、子育てに関する相談やファミリーサポートの申込み、乳幼児の一時預かりやショートステイ、育児支援ヘルパーの相談など、子育てに関する様々な対応をしてくれます。

また、0歳から3歳を対象にした子育てのひろば「ぴよぴよ」も併設され、親子でのびのびと遊べるスペースがあります。

練馬駅からは、地域子ども家庭支援センター練馬がおすすめです。

地域子ども家庭支援センター練馬

引用元
地域子ども家庭支援センター練馬：練馬区公式ホームページ

都会と自然のバランスが取れた街

練馬駅の周辺は全体的に落ち着いた雰囲気ですが、北口と南口で大きく街並みや施設が異なります。駅の南口は商業施設が多く、飲食店が集まった賑やかな雰囲気の繁華街もあり、練馬駅前商店街や郵便局、都市銀行、信用金庫の支店があります。

また、練馬区役所や練馬警察署、練馬消防署、練馬都税事務所、水道局練馬営業所など、行政機関も南口側に集中しています。

北口は静かな住宅街が広がっており、のどかな雰囲気が特徴です。1970年まで駅前には鐘淵紡績練馬工場があり、跡地は練馬文化センターや大きなロータリーになりました。

北口側には駅の目の前にあるつつじの名所平成つつじ公園や、豊島園で知られる練馬城址公園、大規模なスポーツ施設を持つ練馬総合運動場公園、石神井川沿いの風景が楽しめる高稲荷公園など、豊かな緑と広大な庭園があるのが特徴です。

駅の南北でバランスよく都会と自然のバランスが取れており、駅周辺で様々なアクティビティが可能です。

練馬駅の交通情報

練馬駅は東京都練馬区の南東部に位置し、西武鉄道池袋線、有楽町線、豊島線、都営大江戸線の4本が乗り入れています。

1日約18万人が乗り降りする中規模駅で、東京都心部のほか、所沢や豊島園などの練馬区内各地、さらに新木場や渋谷、横浜へのアクセスにも適しています。

池袋駅まで池袋線で約10分、新宿駅まで都営大江戸線で約18分、渋谷駅まで西武有楽町線で29分で到着するため、毎日の通勤通学にはとても便利な位置にある駅といえるでしょう。また、西武有楽町線の元町・中華街行を利用すれば、約1時間30分で横浜中華街まで直通で行くことができるため、横浜方面へのアクセスも良好です。

練馬駅には複数のバス路線が乗り入れています。基本的には北口ロータリーに作られた大型のバスターミナルを起点・終点にしているため、降車専用駅と高速バスなどの一部を除いて、バスを利用する場合は北口を利用することになります。

• 国際興業バス
  • 練95：練馬北町車庫
  • 赤01：赤羽駅西口
  • 赤01-2：赤羽駅西口
  • みどりバス氷川台ルート：練馬光が丘病院、練馬北町車庫

• 都営バス
  • 練68：目白駅前
  • 白61：新宿駅西口

• 関東バス
  • 高60：高円寺駅北口
  • 高10：高円寺駅北口
  • 練21：練馬駅（循環）
  • 荻07：荻窪駅北口
  • 中03：中野駅
  • 中92：中野駅南口
  • 丸山営業所⇔練馬駅：丸山営業所

• 西武バス
  • 練41：練馬駅北口
  • 練42：練馬駅北口
  • 練43：練馬駅北口
  • 練48：練馬駅北口
  • 練48-1：新江古田駅
  • 練47：成増駅南口

• 京王バス
  • 中92：南蔵院

練馬駅の治安は良好、しかし自転車の事故発生率に注意

練馬駅の所轄警察署である練馬警察署では、直近5年間では粗暴犯が増加傾向にあります。反対に、窃盗犯は減少傾向にあり、空き巣をされる危険は下がりつつあると言えるでしょう。

しかし、練馬駅周辺では自転車泥棒が多く、バイクや自転車を持ち去られるトラブルが後を絶ちません。自転車は所定の場所にしっかりと置いて、鍵は2つ以上装着するのがおすすめです。

駅周辺を離れて住宅街では犯罪の発生件数はほとんどないほど治安が良い練馬駅ですが、一方で交通事故はやや増加傾向にあります。特に自転車が関係する事故は、3年連続で事故数は増加傾向にあるため、路地から出るときや信号、交差点では一時停止を厳守しましょう。

同時に自動車事故も増えています。目白通りと都道439号線が交差する大きな交差点が駅の近くを通っていることもあり、近年は特に道路交通量が増加傾向にあるので、一層の安全運転を心掛ける必要があります。

練馬駅のお買い物エリア

練馬駅の周辺には複数のコンビニやスーパーがあります。特に駅に直結している西友練馬店は、食品売り場は25時まで営業しているため、帰宅が遅くなった日も安心です。さらに駅の半径500m内にはコンビニが15件も集中しており、帰り道のちょっとした買い物も手軽にできます。

しかし、coconeriと西友以外に大規模な複合商業施設はないため、複数の専門店を回りたいときや、大型商業施設に行きたいときは、池袋に出る必要があります。

練馬駅は1915年（大正4年）に開業して以来、古くから多くの人員と貨物を輸送していたため、駅前が栄えており、多数の商店街で下町情緒を感じながら買い物が楽しめるのもこのエリアのお買い物事情のひとつです。

西友練馬店

駅に直結しているスーパーです。4,000円以上の購入で最大2時間無料になる駐車場もあり、週末などにまとめてお買い物をしたいときにも便利です。

Part1、Part2の2つの建物に分かれており、Part1の1階には生鮮食品の他、惣菜店やクリーニング店、2階には薬や化粧品、日用品などがあります。Part2の1階には靴の修理店、2階にはファッションのほか、シェアオフィスや学童保育サービスがあります。

改札を出てすぐアクセスできるため、雨でも濡れずに利用できるのが便利です。

地域に密着した15の商店会と商店街

練馬区は商店会の活動がさかんな区で、複数の商店会が連携して共通商品券を発行したり、イベントを行ったり、防犯・防災活動を推進しています。

練馬駅周辺には、北口方面に7つ、南口方面に8つの商店会があり、練馬駅前中央通り商店会や大門通り商店街など、個性豊かな個人商店が集まり、賑やかな商店街が身近にあるのが特徴です。

大型の商業施設にはない専門店ならではの品揃えと下町情緒を楽しみながら買い物ができます。

練馬駅駅周辺のスーパー

練馬駅周辺には、半径500ｍ以内に7件のスーパーがあります。深夜まで営業している店舗もあるので、急な買い物も安心です。

練馬駅がある練馬区は手厚い子育て支援が魅力！練馬駅周辺の公園にも注目

練馬駅のある練馬区は4年連続して待機児童ゼロを達成しています。さらに全国初の幼保一元化施設である「練馬こども園」の創設や認可保育所等の新設などに取り組み、過去10年間で定員を約9,200人増やすなど、待機児童対策に力を入れています。

産前産後の支援も手厚く、妊娠届を提出し、妊婦面談を受けた人を対象に、妊婦1人当たり出産応援ギフト5万円相当、出産後「こんにちは赤ちゃん訪問」を受けた人を対象に児童1人当たり10万円相当の子育て支援ギフトを受け取れます。

また、妊婦面談時に1万円相当のカタログギフトを配付するほか、1歳の誕生日を迎える赤ちゃんのいる家庭を対象に1万円相当のカタログギフトを送付しています。

ほかにもねりま子育て支援アプリや、ねりこそ＠なびによる子育て情報の配信などを行なっているので、インストールしておくのがおすすめです。

助成金、補助金などの支援制度

練馬区には、高校生相当の年齢までの児童の医療費を助成する子どもの医療費助成や、15歳までの児童を対象にした児童手当があります。

●児童手当

• 前年の所得が所得制限限度額未満のご家庭
  • 3歳未満は、1人につき15,000円
  • 3歳以上から小学校修了前までは、1人につき10,000円（第3子以降は15,000円）
  • 中学生は、1人につき10,000円
• 前年の所得が所得制限限度額以上所得上限限度額未満のご家庭
  • 子どもの年齢に関係なく、1人につき5,000円

他にもさまざまな子育て支援の助成や手当がありますが、都度申請が必要なものも多いので、一度窓口で相談するのがおすすめです。

公園など子どもが遊ぶ環境

練馬駅周辺、特に北口側には、駅の目の前にある平成つつじ公園をはじめとする、自然と触れあえる大きな公園が多くあります。

また、練馬駅から都営大江戸線もしくは西武豊島線で一駅の距離にある豊島園駅からは、広大な敷地と様々なアクティビティが楽しめ、ワーナーブラザーズがある練馬城址公園にも簡単にアクセスできます。

病院

練馬駅周辺で小児科があるクリニックは18件あります。

練馬駅周辺の保育園、幼稚園、小中学校

練馬駅の周辺には、多くの保育園が集まっています。練馬区では待機児童に対する対策として積極的な保育園・幼稚園の開設を支援するほか、11時間の預かり保育を実施する私立幼稚園を、練馬こども園と認定しています。

保育園・幼稚園

小学校

練馬駅周辺の学区内には、小学校が2つあります。小竹小学校は練馬駅駅に隣接した小学校で、駅出口から小学校の校舎が見えます。

中学校

練馬駅の周辺には、学区域が指定されている区立中学が7校あります。

練馬駅周辺の防災情報について

練馬駅周辺は地盤がやや弱いため、駅を中心に練馬1丁目、2丁目付近は周囲よりも大きく揺れることが想定されています。

また、石神井川流域の向山3～4丁目、練馬2丁目、桜台3丁目、6丁目、江古田川流域の豊田真北2丁目、豊玉中1丁目、豊玉中2丁目付近は液状化のリスクがやや高くなっています。

流域から大きい通りに浸水が広がるリスクもあり、万一の際は避難経路に注意が必要です。地区の区民館など、避難所に指定されている場所までのルートを必ず確認しておきましょう。

練馬区の防災情報は東京都が提供している東京都防災アプリで確認できるので、アプリをインストールしておくのがおすすめです。

浸水ハザードマップ

練馬駅の周辺には石神井川と江古田川があります。そのため、流域では床下から最大3m程度の浸水が予想される地域があります。

練馬2丁目、練馬4丁目、向山3丁目、向山4丁目、桜台2丁目桜台5丁目、桜台6丁目、豊玉北2丁目、豊玉中1丁目、豊玉中4丁目豊玉南1丁目、豊玉南2丁目では、浸水被害に注意が必要です。

また、開進第二小学校、豊玉第二小学校、豊玉第二中学校周辺や目白通りの一部から練馬区役所、練馬警察署にかけて、膝下から3m程度の浸水が予想されており、指定されている避難所までのルートは複数確認しておくことが大切です。

桜台6丁目では土砂災害の警戒地域もあるため、大雨や河川の増水に関する情報には日頃から注意しておきましょう。

地域危険度

地域危険度は、都心南部直下地震（マグニチュード 7.3）の地震予測結果をもとにした、地表面の震度分布と建物倒壊危険度です。

練馬駅の周辺は建物の倒壊危険度、火災危険度ともにほとんどの地域が1、もしくは2で、総合危険度も1～2と、東京都心直下型地震や南海トラフ地震が発生しても、多くの建物で倒壊や火災が発生する可能性は低くなっています。

しかし、駅前の文化センタk=から桜台1～6丁目にかけて若干倒壊と火災の予想が高くなっていることに注意が必要です。

練馬駅周辺の物件相場

練馬駅周辺の土地相場は、国土交通省の不動産情報ライブラリによると2023年1月から2023年12月の平均平米単価は80.5万円、中央値は79.4万円で、10年前の2013年と比較すると平均値は76.40%、中央値は81.46%と大きく上昇しています。

都心4区の中央値である110万円と比較すると購入を検討しやすい相場ですが、東京都区部の中央値である76万円よりはやや高く、10年間の推移からも上昇トレンドが続くことが予想されています。

一戸建ての平均相場

国土交通省が公開している、実際に行われた不動産の取引価格によると、2023年1月から2023年12月の間で取引された練馬駅周辺の住宅地は、平米単価で平均99.1万円（中央値は84万円）でした。これは東京都全体の66.2万円と平均と比較するとやや高値といえます。

練馬区全体の平均は65万なので、練馬区の中でも平均からやや高いエリアといえるでしょう。

2010年代後半から新築までの比較的新しい物件が多い一方で、1960～1980年代の築古物件も少なくありません。

新築の物件と比較すると、築古の物件は土地面積も200～300平米と広いケースが多いので、ゆったりとした敷地を持った一戸建てに暮らしたいと考えている場合は、築古物件をリフォームすることも視野に入れて物件を選ぶのがおすすめです。

中古マンションの平均相場

2023年1月から2023年12月の間で取引された練馬駅駅周辺のファミリー向けマンション（2LDK～3LDK、55平米以上）の平均平米単価は88.2万円（中央値は89万円）でした。

練馬区全体の平均は81.1万円なので、練馬区の中でも練馬駅周辺のマンションはやや高めといえます。

1970～1990年代にかけて建てられた築古物件も多く取引されており、60～90平米の広々とした部屋の造りをしたビンテージマンションも少なくありません。

また、再開発にあわせて2000年代に建設された駅徒歩1～5分という好立地に建てられたマンションも多く、通学通勤に便利な物件が多いため、立地を優先してリフォームを検討するのもおすすめです。

東京都心部や横浜方面へのアクセスの良さと、都会と自然のバランスが絶妙な練馬駅は子育てにおすすめ

練馬駅の魅力は池袋や新宿、渋谷、横浜方面へ乗り換えなしでアクセスできる抜群の立地と、住宅地として整備された静かな住環境です。

河川による水害に多少のリスクはあるものの、災害対策が進んでおり、建物の倒壊や火災のリスクも低く、大災害に対しても安心して暮らせる環境が整っていると言えるでしょう。

練馬区の子育て支援対策も手厚く、待機児童対策でも他の自治体に先駆けた制度を導入するなど、子育て世帯にはうれしい制度が多く、落ち着いた子育てができます。

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