- マイホーム購入の基礎知識が習得できる
- 自分の希望を叶えるマイホームのタイプが把握できる
- 購入を思い立ったら早めの準備がおすすめ
「夢のマイホーム」と言われるように、マイホームの購入は人生の中でも最も大きな買い物のひとつと言えるでしょう。しかし、大きな買い物であるだけに高額で、気軽に購入を決める、とはいきません。
そこで今回は、マイホームの購入前に知っておきたい基礎知識や、住宅にはどんなタイプがあるのかなどを解説します。マイホーム購入の基礎知識を知って、自分の理想の住宅はどんなものなのかを明確にし、マイホーム購入に役立ててください。
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マイホーム購入はいつがおすすめ?
「家を買おう」と決意する時期は人によって異なりますし、正解や不正解があるものではありません。しかし、ライフプランの中で何かイベントや人生の節目があると、それをきっかけにマイホームのことを考えるようになる人が多いようです。
まずは、マイホームを購入する時期について見ていきましょう。
1. ライフプランに合ったタイミングを図ろう
ライフプランの中でも、特に結婚や出産、子供の小学校入学など、人生の節目となるような家族の変化を考慮しましょう。家族構成が変化すると、家に求める要素もまた変化します。
例えば、結婚や出産などでは家族の人数が増えるため、今までよりも広い家に住みたいと考えて家の購入を視野に入れることがあります。また、子供の小学校入学では、通学しやすさや周囲の環境がより気になるようになるかもしれません。
このように、ライフプランを考慮して、マイホームを購入するのにベストなタイミングを図りましょう。
2. 住宅ローンの返済を考慮しよう
マイホームのような大きな買い物をする時には、ローンが欠かせません。住宅ローンの返済も考慮する必要があります。
国土交通省の「令和4年度住宅市場動向調査報告書」では、注文住宅の平均返済期間は32.8年、分譲住宅では32.7年というデータが発表されています。仮に定年を65歳とすると、定年までにローンを完済しようと考えたら、35歳頃までには購入する必要があるでしょう。
毎月の返済額によっても返済期間は変わりますが、ローンを無理なく返済できるようなプランを立て購入する必要があります。
引用元
国土交通省|令和4年度 住 宅 市 場 動 向 調 査 報 告 書
マイホーム購入の流れを把握しておこう
マイホームを購入する前に、購入の流れを把握しておきましょう。具体的には、以下の通りです。
- 購入後の暮らしをイメージする
- 資金計画を立て、年収と返済額のバランスを調べ無理なく購入できる予算を立てる
- 購入する物件、または新築する施工業者の情報を集める
- 物件の内見をする
- 住宅ローンを利用する金融機関を決め審査を受ける
- 住宅の売買契約と住宅ローンの契約を締結する
- 新居の引き渡し
自分に合ったマイホームを選ぶには?
一口にマイホームといっても、住宅にはさまざまなタイプがあり、どんな住宅を購入すれば良いのか迷ってしまうかもしれません。自分に合ったマイホームを選ぶ選択肢として、どんなタイプの住宅があるのかを紹介します。
1. 新築・中古
まず、新築と中古のカテゴリに分けられます。それぞれどんなメリットと注意点があるのか見ていきましょう。
新築のメリットと注意点
新築住宅の一番の大きなメリットは、過去に誰も入居していない未入居であるという点です。「誰のものでもない、自分の家である」という強い実感を抱きやすいといえるでしょう。
新築のため外装も内装も新しくきれいで、築年数の経過した物件と比較すると、耐震性や耐火性などの防災性や、設備の省エネ性能が高い点も魅力です。
注意点として、中古住宅と比較すると物件価格が高額になってしまう点や、一般的には完成前に契約を結ぶため、実物を見て決めることができないという点が挙げられます。
中古のメリットと注意点
中古住宅のメリットは、新築住宅と比較すると購入しやすい価格であることが挙げられます。また、既に完成している物件を購入するため、実物を見て見学することができ、建物の状態や周囲の雰囲気、近隣の住民などを事前に確認することができます。
また、構造や設備なども、ある程度までなら、リフォームをすることで新しくきれいなものへ、好みにあわせて改築することも可能です。
一方で、内装や設備が傷んでしまっていると、修繕費用がかさんでしまう可能性もあります。また、耐震性や断熱性、防音性などといった性能は新築よりも劣っている点にも注意しましょう。
2. 一戸建て・マンション
建物の形状で、一戸建てとマンションに分けられます。続いては、一戸建てとマンション、それぞれメリットと注意点を紹介します。
一戸建てのメリットと注意点
一戸建ては庭などを含めた敷地と建物のすべてが自己資産になる、という点がメリットです。広さも確保しやすいため、これから出産・育児を考えているのなら部屋数を多めに取っておくなど、ある程度自分の要望が反映される点も魅力です。
しかし、屋根や外壁などが傷んでしまった際の修繕などは、自分の責任で行わなければなりません。
マンションのメリットと注意点
マンションは、比較すると耐震性や耐火性が優れていることが多いのがメリットです。また、一戸建てと比較すると、セキュリティ面が高いことも挙げられます。ゴミ捨て場や駐輪場なども管理されていて、利便性が高いのも特徴です。
一方で、上下左右に面した他の部屋の生活音が気になってしまったり、反対に自分の生活音でトラブルになってしまったりするリスクが考えられます。また、設備や建物のメンテナンスが管理されている代わりに、共益費や管理費、修繕積立費といった費用を毎月支払わなければならない点も注意しましょう。
マイホーム購入にはどれくらいお金が掛かる?
マイホームを購入する際に一番気になるのは、やはり費用面ではないでしょうか。ここからは、マイホームの購入時に必要な費用と購入後に必要な費用について、それぞれ見ていきましょう。
購入する時に掛かるお金
まずは、購入時に掛かるお金について見ていきましょう。
頭金
土地・物件の購入価格はもちろん必要ですが、住宅ローンを利用する場合は一度に全額を払う必要はありません。しかし、一般的には頭金を支払うことが多いです。
頭金とは、契約を結ぶ時に支払う、一定額のお金です。住宅購入の場合は、購入額と住宅ローンの借り入れ額の差額を支払います。頭金を支払わずに住宅ローンを組むこともできますが、支払う場合は、現金で準備しておきましょう。
諸費用(初期費用)
物件価格だけでなく、その他に諸費用も掛かります。諸費用には、登記登録免許税をはじめとしたさまざまな税金や住宅保険料、住宅ローン保証料、仲介会社への手数料などが含まれます。
なお、不動産購入時に必要な仲介手数料などは別記事でもくわしく紹介していますので、あわせてご覧ください。
参考記事
不動産売買に必要な仲介手数料とは? 相場や支払うタイミングについて紹介
購入後に掛かるお金
物件を購入したあとにも、いくつかの費用やランニングコストが必要です。どのようなお金が掛かるのか見ていきましょう。
住宅ローン返済|毎月
住宅ローンを利用して購入した方は、設定した年数に合わせた金額の返済を、毎月行う必要があります。住宅ローンの返済は長期間かかるものなので、無理なく支払えるよう、余裕を持った返済計画を立てましょう。
固定資産税・都市計画税|毎年
住宅を購入した後は、固定資産税や都市計画税といった税金を毎年納める必要があります。なお、こういった税金は、毎年1回一括で払う必要はなく、年4回の分納が可能です。
引用元
東京都主税局|固定資産税・都市計画税(土地・家屋) | 税金の種類
マンションの場合|管理費・修繕積立金
マンションの場合は、マンションの管理費や共益費、修繕積立金を納める必要があります。また、駐車場を利用する人は、別途駐車場代がかかることも。ローンに加えて毎月支払う必要がある費用ですので、しっかりと家計を管理しましょう。
物件購入可能額はどう出すの?
物件購入可能額は、頭金として支払える金額と住宅ローン借入額の合計です。住宅ローンをいくら借るかによって、購入可能額が異なります。ここでは、物件購入可能額はどうやって計算するかを解説します。
毎月の返済額から計算する方法
ひとつは、毎月の返済額から逆算していく方法です。毎月いくらまでなら無理なく返済することができるのかの金額を出してから、ローン完済までの年月で借入総額を計算してください。
なお、ローンの返済額は、一般的には年収の25%前後が目安とされていますが、この返済額は住宅ローンの他にも、奨学金やクレジットカードのリボ払い、車のローンなど、他の借入も含まれている点に注意しましょう。
物件の価格から返済額を計算する方法
物件の価格から、毎月の返済額を計算する方法もあります。購入したい物件が決まっていて価格が判明している場合は、こちらの方が計算しやすく、返済の負担割合を出すこともできるため、無理なく返済を続けられるかどうかわかりやすいのではないでしょうか。
住宅ローンはどう選ぶ?
住宅ローンはさまざまな金融機関や公的機関が用意しているため、どれを選べば良いのか悩んでしまうのではないでしょうか。住宅ローンの選び方には、借入先で選ぶ方法と金利で選ぶ方法があります。
借入先で選ぶ|銀行・公的融資など
銀行のマイホームローンや住宅金融支援機構の「フラット35」など、住宅ローンにはそれぞれ特徴があります。特徴をチェックして、条件や希望に合うものを選びましょう。
金利で選ぶ|固定金利・変動金利
金利で選ぶ時は、固定金利と変動金利を確認しなければなりません。
固定金利とは借入時の利率で利息額を計算する金利で、変動金利は金融情勢によって利率が異なる金利です。どちらにもメリットとデメリットがありますので、自分の考えに合うものを選びましょう。
マイホーム購入を思い立ったら早めに準備を始めよう!
今回は、マイホームを買うタイミングや住宅のタイプ、住宅の購入費用について解説しました。
住宅ローンを利用したい方は、返済のことも考え、余裕を持った資金計画が必要です。マイホームの購入は資金面だけでなく、さまざまな準備や手続きが必要なため、購入を決意したら早めに準備を始めましょう。
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