家を買うのにベストな年齢とは?年代別のメリットと注意点を紹介

家を買うのにベストな年齢とは?年代別のメリットと注意点を紹介
この記事のポイント
  • 家を買った人の平均年齢は40歳前後で、購入価格は2,500~5,500万円前後(国土交通省の令和5年度「住宅市場動向調査」より)
  • 20代で購入する場合は、定年前にローン返済が終わることが多い反面、借入金額が少なくなりやすい
  • ほかにも購入する年代ごとにメリットと注意点があるため、自分にとってベストな年齢やタイミングで購入することが大切

家を買うときに気になることの1つが、年齢なのではないでしょうか。自分の年齢では早すぎるor遅すぎるのではと考える人もいることでしょう。

しかし、住宅購入は年代ごとにメリットがあり、家庭環境やライフプランなどによっても変わるため、一概に何歳で買うのがベストとはいえません。

そこで、購入者の年齢データを紹介するとともに、年代別のメリットと注意点も解説します。また、買うときの年齢以外の住宅購入のタイミングにも言及するので、今後のマイホーム計画の参考にしてみてください。

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住宅購入時の平均年齢・価格はどれくらい?

家を購入した人の年齢はどれくらいなのでしょうか。また、年収や家の価格も知りたいことでしょう。そこで、国土交通省が行っている「住宅市場動向調査」の令和5年度の結果を、購入された住宅の種類ごとにまとめました。

(※すべて一次取得者のデータ。注文住宅は全国、それ以外は三大都市圏のみ)

引用元
令和5年度住宅市場動向調査報告書|国土交通省

住宅購入の平均年齢

まずは家を買った人の平均年齢です。

家の種類平均年齢
注文住宅40.1歳
分譲(建売)
新築一戸建て
36.6歳
分譲新築マンション39.9歳
中古一戸建て43.1歳
中古マンション44.2歳

住宅の種類によって差がありますが、どの種類の家を買うにしても、これより若い、または高齢であっても焦る必要はありません。

調査結果では、30歳未満から60歳以上まで幅広い年齢層が家を購入していることも判明しており、すべてを平均すると、上記のように30代後半から40代前半くらいになるようです。

なお、家を買う年代によってそれぞれ異なるメリットがあるので、何歳くらいで買うべきか悩んでいる方は、次章もあわせてご覧ください。

購入した住宅の平均価格

つづいて、住宅の購入資金は下記の通りです。

家の種類資金額
注文住宅5,527万円(土地代金含む)
分譲(建売)
新築一戸建て
4,183万円
分譲新築マンション4,527万円
中古一戸建て2,871万円
中古マンション2,648万円

注文住宅では土地代を含みますが、新築の資金は4,000~5,500万円前後。また、中古では2,500~3,000万円前後であることがわかります。家を建てるエリアや住宅の規模などによっても変わる可能性があるため、目安として理解するとよいでしょう。

購入者の平均年収

最後は、家を購入した家庭の平均世帯年収データです。なお、世帯年収のため、1人分の収入とは限りません。

家の種類平均世帯年収
注文住宅808万円
分譲(建売)
新築一戸建て
721万円
分譲新築マンション840万円
中古一戸建て650万円
中古マンション668万円

新築か中古かで若干差が出ますが、おおむね600~800万円前後という結果でした。

また、この金額はあくまでも平均であり、400万円未満の世帯や1,000万円を超える世帯も含まれています。低所得の家庭でも買える可能性はあるので、このデータだけを見て諦める必要はありません。

購入するならいつ?年代別のメリットと注意点を紹介

購入するならいつ?年代別のメリットと注意点を紹介

前章で購入時の年齢についてデータをもとに解説しましたが、つづいては、年代別のメリットと注意点をお伝えしていきます。

20代で家を購入するメリットと注意点

20代はまだ若いため、長期で住宅ローンを組んでも定年前に返済が終わる可能性があります。40代で完済する家庭もあり、老後の資産形成に余裕が出やすいことがメリットでしょう。早いうちから資産を持てて、賃貸の家賃負担もありません。

ただし、注意点として、若いうちは収入が多くないことも多く、住宅ローンで借り入れられる金額が少なくなりがちです。

さらに、ライフプランが定まっていなかったり、出産や育児でまとまったお金が必要になったりするケースも見られ、長い目で見たときに困りごとが起きる可能性があるでしょう。

30代で家を購入するメリットと注意点

30代になると、生活が比較的安定することが多く、希望の家を手に入れやすいことがメリットです。収入も20代に比べて高く、住宅ローン審査に通りやすいでしょう。

ただし、30代といえどその後のライフスタイルに変化が訪れる可能性は十分あります。また、定年後も住宅ローンの返済が続く可能性があることにも注意しましょう。

40代で家を購入するメリットと注意点

40代では、収入が上がり貯蓄も増えていることが多く、住宅ローンの借入額が減らせることがメリットです。家庭によって異なりますが、ライフスタイルの変化も起きにくいでしょう。

注意点としては、45歳をすぎるとローンを組めない可能性がある点が挙げられます。また、病気やけがでの出費・子どもの教育費などのまとまった支出と重なる可能性があることにも気をつけましょう。

50代で家を購入するメリットと注意点

50代になると、子育てが一段落している家庭も多いことでしょう。ライフスタイルの変化も起きにくいため、子どもが独立していれば、最小限のサイズやバリアフリー設計など、自分たちの老後のことだけを考えた家づくりができることがメリットです。

しかし、住宅ローンの審査が厳しくなり、希望額を借り入れられない可能性があることや、住宅に費用を充てるため老後資金が減ってしまうことに注意する必要があります。

購入時の年齢以外の「家を買うタイミング」とは?

家を買うタイミングを決める要素は、購入時の年齢だけではありません。そこで、その他のタイミングの例を見てみましょう。

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家を買うタイミングはいつがいい?購入時のライフステージや購入前のチェックポイントを押さえよう

住宅ローン完済時の年齢

家を買うときの年齢ではなく住宅ローン完済時の年齢を考え、逆算して購入するケース。

そもそも住宅ローンの条件として80歳前後までの完済を設定している金融機関が多い上、定年後は収入が減ってしまい、ローン返済への余裕が少なくなる家庭が多いです。家計を圧迫せず余裕を持ったローン返済を行うためには、完済時の年齢も意識する必要があります。

年収

住宅購入者の平均世帯年収を前述しましたが、年収も購入のタイミングを決める1つの要素になりえるでしょう。

平均額のみ載せていますが、データを詳しく見ると400万~1,000万円くらいの層が多いことがわかります。この世帯年収から、返済負担率や年収倍率も考慮して住宅購入資金を決め、マイホーム計画を立てるとよいでしょう。

返済負担率とは、年収に占める住宅ローン返済額の比率のことで、20~25%以内程度が理想的です。また、住宅金融支援機構が行った2024年10月の調査によると、15~20%が最も多いという結果でした。

また、年収倍率とは、住宅購入資金が年収の何倍かを示したもの。一般的には5~6倍が目安とされていますが、首都圏などでは7~8倍超というケースも見られます。

引用元
令和5年度住宅市場動向調査報告書|国土交通省
住宅ローン利用者の実態調査 【住宅ローン利用者調査(2024年10月調査))】|住宅金融支援機構

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家を買うのに必要な年収はどれくらい?住宅購入額や住宅ローン借入額の目安を紹介

ライフスタイルの変化

ライフスタイルの変化も家を買うタイミングの1つ。具体的には、下記のようなタイミングで購入する家庭が多いです。

結婚・出産

まずは結婚や出産といった、家族が増えて新生活がスタートするときです。共働きの家庭であれば世帯年収も1人のときより多いため、収入合算で住宅ローンの借入額を増やせますし、夫婦それぞれが住宅ローンを組む「ペアローン」という方法もあります。

子どもに関する施設(遊び場・小児科病院・教育機関など)が行きやすい場所にあるか、治安はいいかなど、子育てのしやすさも考えて購入することが重要です。

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ペアローンとは?収入合算との違いやメリット・注意点を理解しよう

子どもの独立・定年

子どもが独立したり、自分が仕事の定年を迎えたりと、広い住まいが必要なくなる、または老後について考えるタイミングもチャンスです。

余生を楽しむために、もともと住んでいた家のフルリフォームをするという選択肢もありますが、身辺整理の意味も兼ねて小さな家を購入するという家庭も多いようです。

自分にとってベストな年齢で購入しよう!

自分にとってベストな年齢で購入しよう!

住宅購入の平均年齢は30代後半~40代半ばくらいですが、実際には20代の若い方から60代以上のシニア世代まで、幅広い年齢層の方がマイホームを手に入れています。

若ければ早いうちに資産が手に入り、なおかつ住宅ローンも定年前に完済できますし、年代が上がれば、子どものことを気にせず自分の余生を満喫するための終の棲家を手に入れやすいです。

どの年代にもメリットと注意点はあるので、自分にとってベストだと思える年齢やタイミングで購入しましょう。

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