- マンションの低~中階層は利便性が高いが騒音や人の目などが気になりやすい
- マンションの高階層や最上階は景観が良く資産価値が高いが価格が高い
- ライフスタイルや予算に合わせてマンションの階層を選ぶと良い
- 不便なエリアや災害リスクの高いエリアなど購入に向いていないマンションもある
マンションを購入する際、どの階層の部屋を購入するか迷ってしまって決められない、という悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。マンションは階層によってメリット・デメリットが異なるため、どんな目的でマンションを購入するのか、マンションに求めるものは何かによっては、買ってはいけない階というものがあります。
そこで今回は、マンションの階層ごとのメリット・デメリットについて解説し、それぞれの階層に向いている人の特徴を紹介します。
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マンションの買ってはいけない階とは?階層ごとの特徴
まずは、階層ごとにどんなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。低階層・中階層・高階層・最上階のカテゴリに分けて、それぞれの特徴を紹介します。
低階層
低階層とは主に1・2階、マンションによっては3階までを指します。低階層のメリット・デメリットにはどんなものがあるのか、代表的な例を見ていきましょう。
低階層のメリット
低階層のメリットには、エントランスまでが近いということが挙げられます。特に1階であれば、エレベーターを使う必要はありません。2~3階でも、エレベーターを待つ時間がストレスになってしまうのであれば、階段を使ってもそれほど苦にならないでしょう。
また、暖かい空気は軽く上層へ登っていくため、上層階よりも涼しいということも挙げられます。さらに、同じマンション内で比較すると、低層階のほうが価格が安く設定されている、というメリットもあります。
低階層のデメリット
一方で、いくつかのデメリットも存在します。
まず挙げられるのは、地面に近いため、蚊やハエなどの害虫が発生しやすい、ということです。地面に近いということは、外の騒音が気になりやすいということもあります。特に大きな通りに面している場合、車両などの交通量が多く騒音に悩まされてしまうかもしれません。
さらに、人の視線の高さとも近いため、知らない人に生活を見られているように錯覚してしまいプライバシー保護の観点が気になってしまう、ということもあるでしょう。
中階層
中階層とは、マンションの3~5階くらいまでを指します。続いて、中階層にはどんなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。
中階層のメリット
3階以上では電柱などで視界を遮られることが少なく、景観が良くなるというメリットがあります。特に周囲に一戸建てが多い環境では顕著です。
また、低階層や上階層と比較すると、地面からの熱や冷気、外気温の影響を受けにくく、電気代が節約しやすいということも挙げられます。地面から遠いということは、外から部屋の中の様子を伺いづらくなるため、防犯にも優れていると言えるでしょう。
中階層のデメリット
マンションの中階層には、大きなデメリットは特にないと言えるでしょう。
デメリットがないと聞くと、中階層が一番優れていると思うかもしれません。しかし、大きなデメリットがない代わりに、他の階層よりも大きく優れているような、突出したメリットを持っていることも少ないです。
そのため、突出したメリットが少なく決め手に欠ける、という点がデメリットとも言えるでしょう。
高階層
一般的に広く認識されているのは10階以上のことですが、都市計画法等では6階以上が高階層に該当するとされています。マンションの高階層が持つメリット・デメリットについて見ていきましょう。
高階層のメリット
高層階の大きなメリットで挙げられるのは、眺望の良さです。6階以上ともなれば、周囲が高層ビルや同規模のマンション群で囲まれていない限り、視界を遮るものはほぼないと言えるでしょう。そのため、内覧の際に窓から見える景色が気に入って購入を決めた、という人も少なくありません。
地面から大きく離れることになるため、外部の騒音が気にならず、周囲の目もないためプライバシーが確保できる点も魅力です。
こういった点から高階層は人気が高く、それにともなって資産価値が高い傾向にある、というメリットもあります。
高階層のデメリット
地面から遠いということは、エントランスまでの距離も出てしまうという点はデメリットです。通学・通勤が重なる時間ではエレベーターが混雑してしまいますし、ゴミ捨てのようなちょっとした外出にも煩わしさを感じてしまうかもしれません。
また、上層部では風の影響が高くなるため、マンションによっては窓の開け閉めに制限があったり、ベランダでの洗濯干しが禁止されたりしていることも。
さらに、人気が高く資産価値が高いということは、購入価格も高額になってしまう、という点もデメリットと言えるでしょう。
最上階
最上階は、言葉の通りマンションの最も高い階層ワンフロアのことです。最上階のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
最上階のメリット
最上階の特徴として、上のフロアが存在しないということがあります。このことから、マンション住まいで悩まされがちな「上の階層の騒音」と無縁であるということが、最上階の大きなメリットです。
また、どのマンションにおいても、最上階というのはワンフロアしかないため、その希少価値から、資産価値はマンション内で最も高いと言えるでしょう。
その他には、高層階と同じ、景観の良さや防犯面などのメリットがあります。
最上階のデメリット
マンションの中でも人気と資産価値が高い最上階ですが、デメリットも存在します。暖かい空気は上層へ登りやすいと前述しましたが、それに加えて上の階層が存在しないため、直射日光の影響を受けやすく熱がこもりやすい、という点が挙げられます。
また、最も高いフロアのため、マンション内で一番エレベーターの待ち時間が長いというデメリットも。
さらに、非常時には大きな影響を受けやすいとも言えます。たとえば、地震や水害、火災などで電気や水の供給がストップしてしまった場合、避難をするにも最上階では簡単に外に出られないリスクが考えられます。
このようにマンションでは、階層ごとに大きなメリットや特徴があるほど、デメリットも大きくなる傾向があるとおぼえておきましょう。
それぞれの階層に向いている人
メリットとデメリットを鑑みて、それぞれの階層にはどんな人が向いているのでしょうか?階層ごとに特徴を見ていきましょう。
低~中階層に向いている人
低〜中階層は、高階層と比較すると、生活面での利便性が高いと言えるため、通学・通勤時間などの便利さがほしい人に向いているでしょう。また、同じマンション内では低~中階層のほうが購入価格が安い傾向にあるため、なるべく購入費用を抑えたい人にも向いています。
高階層に向いている人
高階層は、低〜中階層よりも騒音や害虫といった外部の影響を受けにくいため、静けさをはじめ日当たりの良さなど、環境を重視したい人に向いています。また、資産価値が高く人気も高いため、転勤などの可能性があり、いずれ売却を考慮している場合にも良いでしょう。
最上階に向いている人
最上階は外部の騒音や振動などが最も低いため、外からの影響によるストレスを感じたくない人に向いているでしょう。また、高階層と同じく資産価値が高いため、売却を考慮する人にもおすすめです。
一方で熱がこもりやすいため、暑さに注意する必要があります。
買ってはいけないマンションとは
どんなマンション、階層にもメリット・デメリットがあるため、買ってはいけないマンションというのは、買主さまの事情によって異なります。そこで、資産価値の観点からどんなマンションはあまり買うべきではないのか、代表例をいくつか解説します。
交通の便が悪く不便
どんなに素敵なマンションでも、駅から遠すぎたり買い物ができる店舗がほとんどないなど、付近の利便性が悪いと通勤などに不便で住みづらいため、資産価値も上がりにくくなってしまいます。
交通の便は、駅から徒歩8分以内を目安にすると良いでしょう。
メゾネットタイプのマンション
メゾネットタイプのマンションは、同じ広さでも空間を広く使えるというメリットがあります。しかし、マンションの一番大きなメリットはバリアフリーであるという点です。メゾネットタイプではそのメリットが失われてしまうため、長く住み続けたい場合は控えたほうが良いでしょう。
定期借地権がついている
マンションによっては、定期借地権がついていることがあり、定期借地権の期限がくると、土地を地主に返還しなければいけません。終の住処にしたいと考えても長く住み続けられないため、購入は控えたほうが良いと言えるでしょう。
また、期限が近づくと資産価値が下がってしまうため、売却しづらくなってしまうというリスクも考えられます。
災害リスクの高いエリア
どんな階層に限らず、災害リスクの高いエリアにあるマンションも、購入は控えるべきです。地震や水害などのリスクはハザードマップなどで確認ができるため、購入したいエリアの災害リスクは必ず確認しましょう。
また、中古の場合は、旧耐震ではないかも確認する必要があります。
管理の行き届いていないマンション
共用部の管理や修繕が適切に行われていないマンションは、注意が必要です。修繕積立金や管理費が極端に安いと、建物の管理が行き届かなくなることがあります。こういったマンションでは防犯や安全の観点から見ると不安が残るため、内覧の際には部屋だけでなく、共用部も確認しましょう。
理想の生活に合わせてマンションを選ぼう
マンションでの生活は、どの階層でもそれぞれメリット・デメリットがあります。これからマンションを購入しようと考えている方は、なぜマンションを購入したいのか目的を明確にし、メリット・デメリットを考慮に入れてください。
どうしても迷ってしまう場合は、豊富なマンション取引実績のあるアドキャストまでぜひ一度ご連絡ください。ご希望やご不安をもとに、理想の生活に合わせたマンション選びのお手伝いをさせていただきます。