- 内覧時の物件のチェックポイントが理解できる
- 住んでみないとわからない実情は売主さまや不動産会社に聞いてみると良い
- 内覧時はマナーを押さえて売主さまに失礼がないようにするべき
マイホームの選択肢として中古物件を考える際は、実際の物件を内覧して気になる部分を見ておくのが一般的です。内覧の際にはチェックすべきポイントやポイントごとの注意点があるため、事前に頭に入れておき、抜けのないように確認しましょう。
さらに、売主さまに直接確認したいリアルな話や、内覧時の持ち物・マナーについても解説するので、中古物件の内覧を予定している方はぜひ参考にしてください。
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中古物件を内覧する際の注意点・チェックポイントとは?
早速ここから、中古物件を内覧する際の建物に関する注意点やチェックポイントを押さえていきましょう。なお、素人の目では判断が難しい部分もあるので、購入したい家が見つかった際はプロによる「ホームインスペクション(住宅診断)」を受けることも重要です。
既に売主さまの方で実施されている場合もありますので、不動産担当者に確認をしましょう。
1. 部屋の向き|日当たり・眺望
日当たりはリフォームでは改善できないため、必要な場所にしっかり日が当たるかや、風通しがいいかを確認します。風が通らないと湿気がこもり、家が傷みやすくなります。時間帯によって変わるため、日光の向きや風向きもチェックしておきましょう。
あわせて眺望もチェックし、周辺の眺めはどうか、騒音などの気になる点がないかを確かめることも大切です。
2. 間取り・部屋の広さ
部屋の広さや数が十分かという点のほか、間取りや部屋の形もチェックしましょう。家族構成やライフスタイルに合った間取りか、持ち込む予定の家具が十分に置けるかなどを念入りに確認してください。
また、見た目の開放感に影響するので、天井の高さがどれくらいかも確かめておくと良いでしょう。
3. 収納スペース・収納量
収納スペースは、高さや開き方とあわせて、使い勝手が良いか、湿気は大丈夫か、カビが発生していないかといった点の確認が必要です。どれくらいの荷物を入れられるのか、収納できる量もチェックしましょう。
4. 内装
内装や壁の状態もしっかり確認してください。タバコやペットの臭いはしみついていないか、ヤニなどの汚れがこびりついていないか、雨漏り・結露・カビなどの跡はないかなどがチェックポイントです。壁のヒビや、壁紙のヨレ・黒ずみ・剥がれがないかなども確認しましょう。
また、窓やドアのサイズを測っておくと、カーテン選びや荷物の搬入の際に役立ちます。
5. 水回り
キッチン・お風呂・トイレなどの水回りをチェックすることも大切です。使い勝手はもちろんのこと、クリーニングやリフォームが必要になると予算をプラスしなければならない可能性があるので、床がふやけていたりシミがあったりしないかなどもチェックしましょう。
万が一漏水などがあった場合、将来的な傷みやすさにも繋がります。
6. 床や柱・建具
物件の建て付けも重要なポイント。床や柱に歪みはないか、ドアや窓などは問題なくスムーズに開閉できるかをチェックしましょう。
歪みや傾きがあると修繕にお金がかかる上、健康被害が出る恐れもあるため、触ったり歩いたりして確かめる・水平器を使うなどして、内覧の段階でしっかり確かめておくことが大切です。
7. エクステリア
家の中だけでなく、外側の部分をチェックするのもお忘れなく。ベランダや庭のような洗濯物を干す場所があるかどうか、玄関前の段差は安全か、駐車・駐輪スペースの広さや使いやすさはどうかなどを確かめましょう。
特に小さな子どもやお年寄りが生活する場合は、ケガや事故がないように安全性をしっかり確認することが重要です。
8. ガス・排水の種類
ガスと排水のタイプも確認しておきましょう。具体的には、都市ガスかプロパンか、下水道か浄化槽かです。ランニングコストに関わる部分なので、しっかりチェックしておくことが大切です。
9. 外壁・基礎
家の土台や枠に当たる部分の確認も非常に重要です。外壁・基礎部分にヒビや隙間などはないか、屋根の構造はしっかりしているか、状態に問題はないかを念入りにチェックしてください。
万が一問題がある場合は、内部の木材や鉄筋に傷みが生じやすいため、修繕が必要です。築年数が進んでいる物件の場合は、これまでの修繕履歴も確認しておきましょう。
売主さまや担当者に聞いておきたいポイントとは?
つづいて、中古物件の内覧時に売主さまや不動産会社の担当者に聞いておきたいポイントを見ていきましょう。
1. 実際の交通事情
住んでみないとわからない、実際の交通事情を尋ねましょう。駅やバス停などとのアクセスの利便性だけでなく、物件周辺の交通量やラッシュ時の電車の混み具合など、自分が行き来や利用するときのことを想定しながら確認しておくと安心です。
また、待ち時間の長い信号や近道の存在なども聞いてみると良いでしょう。
2. 周辺環境
住宅があるエリアの環境を知ることも大切です。周辺地域に騒音や臭いの問題などはないか、近隣住民や街自体の雰囲気はいいか、治安はどうかなどを確認しましょう。
子どもがいる家庭は、近所に公園や子ども向けのレジャー施設などの遊ばせられる場所があるか、小児科や学校などがあるかもチェックしておくのがおすすめです。
3. 生活しやすさ
生活の利便性についても尋ねてみましょう。スーパー・コンビニ・飲食店・病院・クリーニング店など、自分がよく利用する店や施設が近くにあるかという情報はぜひ知っておきたいところ。
また、営業時間(早くからor遅くまで開いているか)やお得に利用できる方法などまで確認できると、住み始めてから助かるでしょう。
4. リフォーム歴
築年数がおおむね15年以上の中古物件の場合、どこかしらの修繕を行っているのが一般的です。リフォームやリノベーションの履歴がないか、ある場合はいつ頃、具体的にどんな改修が行われたのかという詳細を聞いておきましょう。
また、その物件に現時点で不具合がないかを確認することも重要な点です。購入後にメンテナンスが必要になれば、その分費用もかかってしまうためです。
5. 売却理由
なぜ売却をすることになったのか、理由を聞くこともポイントです。後ろめたい理由の場合、売主さまが下手に隠すと、「契約不適合責任」を問われることもあります。
とはいえプライベートな問題のため、売主さまに直接聞きにくい場合は、不動産会社の担当者に尋ねましょう。もし住環境や近隣に理由がある場合は、購入を検討し直したほうがいいかもしれません。
6. 権利関係|境界線・借地
隣家との境界線ははっきりしているか、物件の建っている土地が借地ではないかをチェックすることも大切です。
昔から宅地だった場所や持ち主が複数回変わっている土地などは、境界線が曖昧だったり、所有者同士が書面ではなく口約束で土地の一部を貸し借りしたりしているケースがあります。あとあとのトラブルを防ぐためにも、きちんと確認しましょう。
また、借地だった場合は借地料を払う必要がありますが、将来設計と照らし合わせて問題がなければOKです。
内覧に出かける前に! チェックしておきたい持ち物とマナー
ここでは、内覧の基本知識として、物件を見に行くときに持参したい持ち物やマナーについて解説します。
内覧時の持ち物とは?
内覧時にはどんな物を持っていけばいいのでしょうか。間取り図・筆記用具・方位磁針・スマートフォン・メジャーは必携です。また、上記の内容を参考に、内覧でチェックすべき点をリスト化したメモも持参し、確認した内容を忘れずに記録しましょう。
内覧時のマナーとは?
内覧時は節度を持った行動を取ることが重要です。具体的なポイントには、以下のようなものがあります。
- 置かれている家具などを許可なく触らない・移動させない
- 許可を得ずに勝手に収納扉を開けたり部屋に足を踏み入れたりしない
- なるべく少人数で行く
- 小さな子どもは極力連れて行かない
- 大声で話したり、その場や聞こえる場所でマイナスの感想を言ったりしない
- 具体的な価格の話や競合物件の話をしない
- 写真は無断で撮影せず、必ず許可を得る など
売主さまがまだ住んでいる場合など、プライベートな空間を見せていただくことになるため、失礼な言動や心象を悪くする行為は避けたいもの。
そもそも物件の売買契約は売主さまと買主さま双方の合意がなければ成立しないので、特に人気の物件の場合、売主さまからの印象次第で不合意に至る可能性もあります。
きちんと挨拶をし、謙虚な気持ちで内覧させてもらうとともに、家の資産価値を下げるような行動もしないように気をつけましょう(特に子ども連れの場合は注意)。
内覧のポイントを押さえてしっかりチェックしよう!
中古物件の内覧の際は、チェックすべき点や注意点がたくさんあります。実際に住んだときの様子をイメージしながら、住み心地や安全性などを念入りに確認しましょう。また、住んだ方のリアルな声を聞くことも大切です。
今回取り上げた各ポイントを参考に、気になる点は抜かりなくチェックしてください。
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