子育てにおすすめなのは賃貸or持ち家?メリットとデメリットを比較

A-132子育てにおすすめなのは賃貸or持ち家?メリットとデメリットを比較
この記事のポイント
  • 賃貸住宅には、住み替えしやすいというメリットや自由にリフォームできないという注意点がある
  • 持ち家は資産になる反面、初期費用や維持費がかさみやすい
  • 子育て世代には子どもに合わせて住み替えしやすい賃貸がおすすめ

子育ては長い旅。赤ちゃんから幼児、学生、場合によっては社会人になるまでの20年前後、親ができる限りのサポートを行いながら、成長を見守っていかなければなりません。

そのようななか、生活するうえで欠かせない「衣食住」の一つ、家族が暮らす住居は、どんな家がいいのでしょうか。賃貸でいいのか、持ち家を購入するかで迷っている方は少なくないはずです。

そこで、子育て家庭におすすめなのがどちらかについて、理由も含めて詳しく解説します。もちろん家庭ごとの事情や状況に応じて選ぶことが大切ですが、今後の生活を考える際の参考として役立てていただければ幸いです。

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子育て世代におすすめなのは賃貸

賃貸か持ち家か悩んでいる方に向け、結論から伝えると、子育て世代におすすめなのはズバリ「賃貸」です。もちろん、賃貸と持ち家それぞれにメリットとデメリットがあるので、次章で比較し、そのうえで、賃貸のほうが子育て世代におすすめである理由について解説します。

賃貸と持ち家のメリットとデメリットを比較!

賃貸と持ち家のメリットとデメリットを比較!

前章で、子育て家庭には賃貸のほうが合っていると伝えました。そこで、ここからは、賃貸と持ち家それぞれのメリットとデメリット(注意点)を比較していきます。

賃貸と持ち家のメリットを比較

まずはメリットの面で賃貸と持ち家を比較してみましょう。

賃貸のメリット

賃貸物件のメリットは、下記のような点です。

  • 住み替えが自由にできる
  • 修繕費がかからない
  • 固定資産税などの税金の負担がない
  • 住宅ローンを抱えずに済む など

手軽に引っ越しができるのは、特に大きなメリットといえます。また、一般的に賃貸住宅では修繕の必要性が出た際に大家が費用を負担してくれるため、自分たちで修繕費を払う必要がありません。

月々の家賃はかかりますが、家は自分の所有物ではないため、固定資産税や住宅ローンといった金銭の負担もなく、経済的に不安な方も比較的安定した暮らしをしやすいです。

持ち家のメリット

一方、持ち家のメリットは下記のような点です。

  • 資産として所持できる
  • 注文住宅の場合、デザイン・間取り・設備など自分の希望に沿った家を建てられる
  • 将来的に自由にリフォームできる など

家は資産になるので、住宅ローンの返済が終わったあとは自由に売却や貸し出しを検討することができます。また、家に対するこだわりが多い方は、注文住宅を選択すれば、好みを反映させた家を建てられることも大きなメリットです。

将来家族構成が変わったときなど、リフォームしたい場合にも、要望に合わせて自由に改装できます。

賃貸と持ち家のデメリットを比較

つづいて、賃貸と持ち家のデメリットを比べてみましょう。

賃貸のデメリット

賃貸のデメリット・注意点には、下記のような点があります。

  • 家賃を払い続けても自身の資産にはならない
  • リフォームをしたくても制約がある
  • ファミリー向けの物件が少なめ
  • 高齢になると借りにくくなる など

持ち家とは対照的に、いつまで家賃を払っても自分の所有物にはなりません。さらに、改装したい箇所があっても制限があるため、希望通りのリフォームは難しい可能性が高いです。

また、賃貸住宅は、単身者向けに比べると家族向けの物件が少ない傾向があります。住み替えは比較的容易ですが、こだわりや希望が多すぎると、すべてを満たす物件はなかなか見つからないかもしれません。

なお、子どもが巣立ってから住み替えを検討する方もいるかもしれませんが、高齢になると賃貸契約がしづらくなる可能性があります。この点にも注意しましょう。

持ち家のデメリット

持ち家のデメリット・注意点には、下記のような点があります。

  • 賃貸に比べて初期費用がかさむ
  • 簡単に住み替えができない
  • 維持費の負担が大きい など

持ち家は、初期費用だけでも住宅価格の5~10%程度かかることがあり、高額になりがちです。

また、転勤などの事情により引っ越しを検討しなければならない場合、売却する・賃貸として出す、いずれの場合でも、賃貸の住み替えのように簡単ではありません。売りに出してもなかなか買い手がつかない可能性もあります。

子育て世代に賃貸がおすすめな理由とは?

前述のメリットやデメリットをもとに、子育て世代の住まいとして賃貸物件をすすめる理由を解説します。

1. 子どもの成長に合わせて住み替えできる

子育て世代にとって、賃貸の大きな魅力は住み替えのしやすさです。

たとえば、子どもが増えたり成長して家が手狭になったりしたら、「部屋の数や広さがもっと必要」という状態になることもあるでしょう。その際、賃貸であれば、状況に合った物件に比較的容易に引っ越せます

このように、柔軟に住まいの移動を行える賃貸住宅は、子育て家庭には非常に便利でしょう。

2. 進学に合わせたエリアを選べる

賃貸では、前述のような住み替えの柔軟性を活かして、子どもの進学の際に希望する学区や通学しやすいエリアに引っ越せる点もおすすめポイントです。

持ち家だと価格的に難しいエリアでも、賃貸なら費用を抑えて住むことができ、進学に適した場所を選びやすいでしょう。子どもの教育環境を整えるという、親として可能なサポートをスマートに行えます。

3. 出費が増えたときに住居費でコントロールできる

子どもが成長し、教育費などの出費が増えるときには、今より安い賃貸物件に住み替える方法があります。住居費が抑えられるため、家計をコントロールしやすいでしょう。生活費の負担を軽減できると、急な支出の増加にも対応しやすくなります。

このように、賃貸の柔軟性を活かし、経済状況に合わせて無理のないように生活を調整すれば、家計も安泰です。

4. 教育費や生活費を優先しやすい

子どもの学習・習い事などの教育費や、家族での外食・旅行などの娯楽費を優先したい場合、持ち家よりも賃貸のほうが出費を抑えやすいです。

持ち家だと固定費(ローンの返済など)が高く、生活費に回せる余裕が少なくなりがち。しかし、賃貸では、住み替えにより家賃を調整して必要な支出を優先することが可能です。

その結果、子どもの教育や家族の活動に対する投資を増やせて、生活の質を向上させやすくなります。

5. 転勤について行きやすい

特に子どもが小さいうちは、親の転勤があった場合に「家族みんなでついて行きたい」と考えることも多いでしょう。持ち家の場合、家を売却する、もしくは賃貸に出すとなると手間がかかり、単身赴任を選ばざるを得ないこともあるかもしれません。

しかし、賃貸なら家族全員での移住がしやすいです。転勤先でも家族の暮らしを安定させられ、子どもの生活環境にも配慮できます。

賃貸と持ち家のコストはどれくらい違う?

賃貸と持ち家のコストはどれくらい違う?

ここまで、子育て世帯には賃貸のほうがおすすめであると伝えてきました。

では実際のところ、賃貸と持ち家では、コストにどれくらいの差があるのでしょうか。一例として下記のような条件を設定し、シミュレーションしてみます。

【期間】35年間

【物件】賃貸:家賃26万円(管理費込み)

※初期費用は敷金が家賃2カ月分、礼金が家賃2カ月分とする。更新料は家賃1カ月分を2年に1回、計17回支払うとする

持ち家:1億円の物件を35年ローン(諸費用700万円)で購入

【住宅ローン】持ち家:月返済額26万円とする

【修繕費】持ち家:月2万円×12カ月×35年とする

【固定資産税】持ち家:年1万円×35年とする

【リフォーム代】持ち家:500万円とする

賃貸持ち家
初期費用敷金52万円+礼金26万円
=78万円
諸費用700万円
月間支払い額の
35年分の合計
家賃月26万円×12カ月
×35年=1億920万円
ローン返済月26万円×12カ月
×35年=1億920万円
維持費など更新料442万円修繕費840万円+固定資産税420万円
+リフォーム代500万円=1,760万円
合計1億1,440万円1億3,380万円

このように、2,000万円前後の差があることがわかります。住宅の価格や家賃の額など、条件によって変わりますが、目安として頭に入れておくとよいでしょう。

引用元
最新の金利情報|フラット35
固定資産税|総務省

自分のライフプランに合った家を見つけよう!

子育てをする場合、生活において子どもの健やかな成長が優先です。どんな家なら子どもがのびのび育っていけるかを考えながら、住まいを検討しなければなりません。

そのようななか、賃貸住宅は、もし自分たちに合わなくなった場合に住まいとして別の選択肢を持てる・経済的な負担を抑えやすいことがメリット。子どものライフステージに合った住宅を選びやすいです。

一方で、持ち家は資産として保有できるので、子育て世帯が将来のことを考えて家を買うということも決して悪い選択肢ではありません。

一般的には賃貸がおすすめですが、自分たちの生活環境や優先順位に合わせて選ぶことが重要です。

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