- 新築で「やっておけばよかった」と後悔しやすい間取りのポイントは、動線・収納・部屋数など
- 新築で後悔しやすい設備のポイントはキッチン・トイレ・コンセントなど
- 後悔や失敗を防ぐためには建てる前に慎重に検討・準備することが重要
新築を建てる方は多いですが、住み始めてから「~~をやっておけばよかった」「~~をするべきだった」と後悔するケースも見られます。なるべくそのような失敗をしないために、先人たちがどんな点で後悔や反省をするのか、よくある例を知っておくと安心です。
そこで、間取りと設備の2つに分けて、失敗例を解説します。また、後悔しないためにやるべきことも伝えるので、今後のマイホーム計画に役立ててください。
お得なメリットがいっぱい!
- 会員限定の未公開物件情報が見られる!
- 物件のお気に入り登録や、希望条件のマッチング機能も!
- 会員限定のお役立ち動画やニュースレターを配信!
新築で「やっておけばよかった」間取りのポイント
まず、新築で「やっておけばよかった」と感じやすい、間取り面でのポイントを解説します。
1. 動線の考慮
家の中で家族がどのような動きをするのか、動線を考えることは重要です。深く考えずに建てると、生活や家事の動線に問題が起きてしまうこともあります。
そこで、どんな間取りなら効率よく生活できるのかを事前に考えておくべきです。たとえば、洗濯をする場所と干す場所が遠かったり、階段の上り下りがあったりすると、毎日苦労するかもしれません。
また、食品や日用品などは買い物の頻度が高いので、出入口(玄関や勝手口)と購入品の収納場所が近いほうがよいでしょう。
2. 収納スペースの数量や使い勝手の慎重な検討
「このくらいでいいかな」とアバウトに収納スペースの数や位置を決めると、荷物が収まりきらなかったり、動線が悪くて使い勝手が悪かったりする可能性があり、後悔します。
玄関には靴や傘などを収められるスペース、キッチン周りにはパントリー、洗面所にはタオルやバス用品などをしまう収納、寝室などにクローゼット、その他にも広いウォークインクローゼットや物置きなどを、必要に応じて用意しなければなりません。
持ち物の量や内容を把握した上で、生活するなかで増えることを見越して数量を決めたり、使いやすいところに適切に配置したりすることが重要です。
3. ライフスタイルに対する部屋数の確認
漠然と部屋の数を決めてしまい、いざ生活を始めてみたら部屋が余った・足りなかったという事態が起きることもあります。家族のライフスタイルや人数を将来の変化までふまえて考慮し、どんな使い方をするために何部屋必要なのかを考えましょう。
部屋数と同じく、広さも考慮することが大切です。たとえば、リビングを広くすると大人数で過ごせて開放感がありますが、空調が効きにくくなることもあります。また、子どもの人数が増えて、子ども部屋が狭い・足りないという事態になることもあるかもしれません。
4. 防音対策
声や音が予想外に響くというケースもあります。防音対策を考えずに建てた結果、予想以上に家の中の音が伝わりやすい・外に音が漏れる・外からの騒音が気になるというパターンも。そのため、設計を考える段階で防音対策について考慮することが重要です。
たとえば、音が気になりやすい寝室や客間などは、水回りや階段と近づけない・道路沿いから離れたところにするといったように、間取りを工夫する方法があります。また、壁や床などに吸音・遮音ができる材質を使うのもよいでしょう。
5. バリアフリー
新築では、玄関口や部屋の出入口などの段差・高低差や、階段・小上がり・幅の狭い廊下など、おしゃれさやデザイン性を重視する方も多いです。しかし、バリアフリーを意識せずに建てた結果、生活に不安を感じるようになったというケースも少なくありません。
ベビーカーや車椅子で玄関口などを通るのが大変・段差で子どもや高齢者がつまずきやすいなどの事態を極力避けるため、長く住み続けることも考えながら、どんな状態でも快適に暮らせるよう、バリアフリー設計にすることがおすすめです。
新築で「やっておけばよかった」設備・外構のポイント

つづいて、新築の設備や外構の面で「やっておけばよかった」と後悔の声が聞かれやすいポイントを紹介します。
1. デザイン以外の視点からのキッチン選び
キッチンを決めるとき、ついデザインにこだわってしまう方は多いです。しかし、見た目だけで決めてしまい、実際には使いにくくて困ったという声も聞かれます。デザインはもちろん大切ですが、一日に何度も使うことを考えると機能性や広さも非常に重要です。
- タッチレス水栓や食洗機をつければよかった
- 食洗機をつけたものの逆に意外と使わないため、その分収納を増やせばよかった
- 狭すぎて料理をしづらい
- 反対に広すぎて整理整頓が大変
などの後悔を避けるため、オプションの設置なども含めて、使いやすさをしっかり考慮しましょう。
2. トイレの複数設置
トイレの数や配置で後悔するパターンも。1つで足りると思っていたのに、朝などに家族がトイレを使うタイミングが重なり、順番待ちが大変だったというケースもあります。
家族構成やライフスタイル、また感染症対策の面なども考慮して、トイレの数などを決めるとよいでしょう。
3. コンセントの数・位置の考慮
電化製品や充電式のツールなど、コンセントを使用する機器は多いもの。間取りやデザインなどにばかり気を取られていると、生活がスタートしてからコンセントの数が足りない・位置が悪いという問題が起きることも多いようです。
どの部屋でどれくらい使うのか、適切な場所はどこなのかを事前にきちんと考えて配置しましょう。
4. 太陽光パネルの導入
電気代の高騰という現状や停電時の備えとして、太陽光パネルを設置しておけばよかったと後悔するパターンも見られます。
初期費用やランニングコストの問題はありますが、長期的なコスト削減や災害対策を考え、取り入れるのもよいでしょう。非常時にも使いたいと考えるなら、蓄電池もセットで導入しましょう。
5. 照明の調光
照明の明るさ加減は、実際に生活してみないとわかりづらい部分があります。特に調光機能のない照明を設置した場合、明るすぎる、または暗すぎるのに調整できないという問題が起きてしまいがちです。
明るさに不安がある場合や、状況によって明るさを調整したい場合は、調光ができる照明を取り入れるとよいでしょう。
6. IoTの考慮
IoTとは「Internet of Things」の略で「モノのインターネット」と訳されます。モノがインターネットを通じて通信することを指し、スマート家電やスマートスピーカーなどが代表的なものです。
IoTを考慮せずに新築を建てると、いざ機器を導入しようとしたときに配線などの問題が起きることがあります。将来的にIoTを導入しやすいよう、配線や防犯対策(遠隔操作できるセキュリティシステムなど)について考えて設計することが大切です。
7. 宅配ボックスの設置
ネットショッピングをよく利用し、家を留守にすることが多い家庭では、宅配ボックスを設置しておくと不在時にも便利です。再配達をせずに済めば、省エネになって社会貢献に繋げられるとともに、配達業者の負担も減らせます。
8. 住宅性能の検討
断熱性・気密性・耐震性などの住宅性能をあまり気にせず建てたケースでも、後悔が見られやすいです。異常な暑さ・寒さや光熱費の高騰の影響などもあり、冷暖房が効きにくく電気代がかさんだり、地震が起きたときに不安を感じたりしやすくなります。
後から補強するのはコストや手間がかかるため、はじめから予算に含めて厳重に対策しておくことが重要です。
後悔しないためにできる3つのこととは?
ここまでのような「やっておけばよかった」という新築での後悔を避けるため、事前にできる対策について見てみましょう。
1. ライフスタイルやライフステージから必要なものを選ぶ
家を建てる前に、現在のライフスタイルや将来の家族構成についてよく考えてみましょう。子どもの成長過程や親の介護、自分たちの老後などです。その上でどんなものが必要になるのかをじっくり検討し、間取りやレイアウト、性能などを決めることが重要です。
2. 住宅展示場などで実物を見る
間取りや設備などで迷っている場合は、住宅展示場などに足を運んで実物をチェックするとよいでしょう。写真やパンフレットの情報だけではわからなかったことに気づけるなど、リアルな生活をイメージするのに非常に役立ちます。
3. 提案力の高いハウスメーカー・工務店に依頼する
提案力の高いハウスメーカーや工務店を利用すると、希望や予算に合わせて多彩な意見を出してくれるでしょう。豊富な経験や、自分たちの希望分野への高い専門性を持った業者に依頼するのがおすすめです。
新築の「やっておけばよかった」を防ぐためには建てる前の準備が重要!

新築で「やっておけばよかった」と感じやすい点は、間取りや設備などの面で多数あることがわかりました。目先の希望だけを追求すると後悔しやすくなるので、多角的な視点を持ち、今だけでなく将来も快適に暮らせることを考えて検討しましょう。
不動産情報を探す際には、「アドキャスト」の公式サイトも便利なので、ぜひチェックしてみてください。無料会員登録をすると見られる、会員限定の未公開情報も多数掲載されています。