- マンションと一戸建てはどっちがいいのかを項目ごとに比較検証
- マンションが向いている人のタイプがわかる
- 一戸建てが向いている人のタイプがわかる
マイホームを購入する場合、マンションと一戸建てのどちらにしようかと悩む人は少なくありません。そのため、それぞれの特徴を理解した上で判断することが大切です。しかし、どんな面をどうチェックすればいいのかわからない人もいることでしょう。
そこで、マンションと一戸建てを住環境や費用などの面で比較しながら解説します。一つ一つの点を確認しながら、自分に適しているのはどっちなのかを判断してみてください。
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マンションと一戸建てを【住環境】で比較
まずは住環境の面から、マンションと一戸建ての特徴をもとに比較します。一言で「住環境」といってもさまざまなポイントがあるので、じっくりチェックしましょう。
広さ
一般的に、マンションより一戸建てのほうが広いといわれます。では、実際のところはどうなのでしょうか。
2023年度のフラット35利用者調査で住宅面積を見てみると、注文住宅は119.5㎡、中古一戸建ては114.6㎡、土地付き注文住宅は111.2㎡、建売住宅は101.6㎡と、一戸建てではすべて100㎡を超えていました。
それに対し、中古マンションは68.1㎡、マンションは66.2㎡という結果に。つまり、実際のデータでも一戸建てのほうが広い傾向であることがわかります。
生活の動線
マンションはワンフロアでできており、段差もないことが多く、家事動線がシンプルな傾向です。一方、一戸建ては前項のように広いため、動きが複雑になりがちなことと、2階建て以上になると階段の昇降が必要なことから、やや大変に感じられるかもしれません。
老後を考える場合などは、フラットなバリアフリー環境やコンパクトな家を好むでしょう。一戸建てでも、平屋にする・将来リノベーションをするなどで対応できる可能性もあります。
設備
つづいては設備の面です。マンションでも一戸建てでも、有料オプションなどで設備は比較的好きなようにつけられます。
ただし、マンションのほうが、スケールメリットがあり費用を抑えやすいことと、共用のスペースやいつでも出せるごみ置き場などがあるケースが多いことから、設備の利便性は高いかもしれません。
なお、オプションでつけられる設備には、食器洗浄乾燥機・浴室乾燥機・床暖房・監視カメラなどがあります。必要に応じて検討しましょう。
日当たり・風通し
一戸建てはどの方位にも窓をつけられるため、日当たりや風通しの面で融通が利きやすいという特徴があります。しかし、隣家との距離が近すぎる場合など、せっかく窓があってもカーテンを閉め切らざるを得ないことも。
マンションは、設計の自由度は低いですが、向きや階によっては採光や見晴らしなどが良い部屋も選べるでしょう。角部屋や高層階になると、比較的開放感を得やすいです。
安全性|セキュリティ・防災
マンションは、二重や三重ロック・防犯カメラ・警備員の配置などにより、防犯面では安全度が高い傾向があり、高い階になればなるほど空き巣の被害を受けにくくなります。また、頑丈な構造で耐震強度も比較的高いです。
一戸建ては、マンションに比べて不審者が侵入しやすい面があることと、古いものだと耐震基準の面で不安があるかもしれません。しかし、玄関の外がすぐに公道であることから、災害などの有事の際に避難しやすいという面もあります。
立地
一般的に、マンションは駅から近い場所、一戸建ては駅からはやや離れた郊外に多く建てられます。そのため、駅をよく利用する人にとっては、マンションのほうが利便性が高めといえるでしょう。
しかし、住宅街に建てられる一戸建てでは、「閑静な街並み」「緑が多い」「子育てしやすい」といった好環境を得られます。
近隣住民との関係|騒音・ペットなど
近隣住民との関わり合いの面も重要です。マンションでは、子どもの声・楽器の音・足音など、自分たちの生活音について周辺に配慮したり、周りの生活音を気にしたりする必要があります。しかし、防音性の高い建物が多い傾向も見られます。
一戸建てでは、子どもが室内を走り回ったり騒いだりしても近所迷惑にはなりにくいです。ただし、開口部が多く外からの音が入ってきやすい一面も。
また、一戸建てでは自由に飼いやすい動物も、マンションでは飼育が禁止または制限されていることもあるでしょう。
マンションと一戸建てを【費用】で比較

つづいて、マンションと一戸建ての費用面を比べてみましょう。
購入価格
前述したフラット35利用者調査から、購入価格(所要資金)を見てみると、下記のような結果でした。
- マンション:5,245万円
- 土地付き注文住宅:4,903万円
- 注文住宅:3,863万円
- 建売住宅:3,603万円
- 中古マンション:3,037万円
- 中古一戸建て:2,536万円
価格は2,500万〜5,000万円超とばらつきがあり、マンションと一戸建ての違いというよりも、エリアや広さ、新築か中古かなどによって異なるといえるでしょう。
維持費
マンションでは、住み続けるにあたって修繕積立金や管理費、駐車場代などの固定の維持費(ランニングコスト)が継続的に発生します。
修繕積立金は、建物の維持のための修繕などに向けて住民全体で積み立てる費用、管理費は、エレベーターの維持管理やエントランス・廊下の清掃、ごみ置き場の管理などのメンテナンスに使われる費用です。
一戸建てではすべて自分たちで管理するため、このような費用はかかりません。しかし、維持費として払う必要はなくても、将来的な修繕に備えた貯蓄は必要でしょう。
税金
マンションか一戸建てかを問わず、土地と建物に対してそれぞれ固定資産税がかかります。
土地の税は所有している広さに対してかかるため、一戸建てのほうが高くなりがちです。建物の税は、鉄筋コンクリート造などが多いマンションのほうが、木造が多い一戸建てより高くなりやすいでしょう。
なお、新築住宅の場合、令和8年3月31日までは軽減措置があるため税額が安くなります。一戸建てでは3年間、マンションでは5年間、通常の2分の1に減額される仕組みです。
引用元
固定資産税|総務省
新築住宅に係る税額の減額措置|国土交通省
マンションと一戸建てを【資産価値】で比較
物件の資産価値は、マンションと一戸建てのどちらも年数が経つにつれて下がっていきます。
建物の法定耐用年数で見ると、木造は22年、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造は47年。築年数に伴い、木造が多い一戸建ては、鉄筋や鉄骨が多いマンションより建物自体の価値は下がりやすいです。
建物価値が償却しきった場合は、減価償却という概念のない土地の価値が販売価格となるので、一戸建ての方が有利となります。
ただし、資産価値は土地や建物の価値の目減りだけではなく、立地や再開発等周辺エリアの将来性によって大きく変動します。そのため、都心部の好立地な一戸建てやマンションについては、どちらの方が価値が下がりやすいのか一概には言えないでしょう。
将来売却するとしたら?
上記の内容をふまえ、将来的な売却の面で比較してみましょう。
築浅のうちは、万人受けしやすい設計やデザインであるマンションのほうが高額で売れる可能性があります。さらに、マンションの価値は立地に左右されやすく、場合によっては購入時より資産価値が上がることもあるようです。
ただし、前述したように、都心部の好立地の場合は、周辺環境等にもよって資産価値の変動具合は異なるため、将来の売却まで視野に入れている場合は、その点に注意しましょう。
マンションor一戸建て、向いている人のタイプ

ここまでの内容をふまえた上で、マンションと一戸建て、それぞれどんな人に向いているのかを解説します。
マンションが向いている人
マンションが向いているのは下記のような人です。
- 利便性や防犯面を重視したい人
- 家事やメンテナンスの肉体的負担を抑えたい人
- あまりご近所付き合いをしたくない人
- 将来住み替えたい人 など
一戸建てが向いている人
一戸建てに向いているのは下記のようなタイプです。
- 広い家に住みたい人
- 子どもをのびのびと育てたい人
- ランニングコストを抑えたい人
- 庭・駐車場付きや窓の位置などこだわりが多い人
- ペットを飼いたい人
- 閑静な場所で地域交流も大切にしながら暮らしたい人 など
以下アドキャストの運営するYouTubeでも、一戸建てとマンションの比較解説を行っているので、ぜひ併せてご覧ください。
物件調査報告サービスを活用しよう
不動産業者のなかには、押し売りのような形で物件を販売する悪質な所も。そこで、購入前に物件を調査すると、住み始めてからのトラブルを防げるため安心です。
アドキャストでは、騒音などの近隣環境・災害リスク・周辺の建築計画など、さまざまな面で事前調査を行う独自サービスを提供しています。ご自身で物件をチェックするのが不安な場合や、専門家の目で判断してほしいという人は、ぜひご利用ください。
マンションと一戸建てどっちがいいかは人それぞれ

マンションと一戸建てをさまざまな面から比較しました。両者ともに良い面も気になる面もあり、結論として、どっちがいいのかは重視する点によって異なるため、一概には言えません。
向いている人のタイプも紹介しましたが、優先順位を考えながら、自分に合った家を選びましょう。
良い物件に出会ったら、購入を決定する前に、アドキャストの物件調査も活用するとよいでしょう。まずは気軽にお問い合わせください。