中古住宅購入後によくあるトラブルとは? トラブルを未然に防ぐ方法を紹介

中古住宅購入後によくあるトラブルとは? トラブルを未然に防ぐ方法を紹介
この記事のポイント
  • 中古住宅購入後によくあるトラブルがわかる
  • トラブルを未然に防ぐ方法と起きた場合の対処法を理解できる
  • 購入前にできることをしておけばトラブルを予防しやすい

中古住宅を購入する場合、入居した後になって問題点に気づいたり、トラブルが発生したりすることがあります。そこで、よくあるトラブルと対策を知っておけば未然に防止できる可能性が高いので、ぜひ今回の記事で押さえましょう。

また、対策を講じてもトラブルが起きてしまった場合にどうすればいいのかも解説します。中古住宅購入にまつわるトラブルへの備えとして、今回の内容をしっかり頭に入れていただければ幸いです。

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中古住宅購入後によくあるトラブルとは?

中古住宅購入後に起きる可能性があるトラブルには、どのようなものがあるのでしょうか。よく聞かれる例を紹介します。

1. 設備の故障

まず、給湯器や温水洗浄便座など、設備関係の故障・不具合はよく聞かれます。中古住宅の内見時にはガスや電気が止まっていることが多く、事前確認ができないため、購入後に気づくというパターンです。

しばらく使っていない状態で、購入後にガスや電気を開通してみたら、作動しなかった・使えなかったというケースが見られます。

水圧が低い

使えないわけではないものの、水道を使おうとしたら水圧が低いというケースも。給水管の腐食などが原因です。内見時には水道も止まっていることが多いため、事前にチェックできず、いざ入居してみて気づくパターンが多く見られます。

このような設備系のトラブルに備えるには、保証の有無や範囲、期間を確認しておくことが重要です。

2. 雨漏り・シロアリ被害

雨漏りやシロアリ被害も、購入後に見られやすいトラブルです。一見しただけでは気づきにくく、細部まで調べないとわからないケースが多いため、内見では発見できないことがよくあります。

また、大雨の日だけ雨漏りが起きる・シロアリの活動期になって発覚するなどのケースもあるようです。天井や壁に雨漏りのシミがないか、防蟻工事の履歴があるか(5年以内程度に行われているか)などをしっかり確認しておきましょう。

3. 柱の腐食

木造の中古住宅では、腐食が起きていることもあります。特にベランダなどは、雨ざらしになる上、日当たりの関係もあって傷みやすいです。また、万が一建物の構造部分が腐食していた場合は、修理費用も高額になってしまいます。

内覧時に細部までチェックしていないと見逃すケースが多いので、気になる部分がないかどうかじっくり確認してください。

4. 結露やカビ

中古住宅に入居してしばらく経ってから、湿気がたまって結露したりカビが発生したりすることもあります。内覧した時期が湿度の高い時期ではなかった場合、気づけないことがある部分です。

窓枠の周りのパッキンや壁などがカビていないか、シミや傷みはないかをよくチェックしましょう。

5. 境界線トラブル

隣人との境界線トラブルが発生するケースもあります。境界線がはっきり決まっている物件ばかりとは限らず、特に古くからそのエリアに住んでいる人々の間では、所有する土地の境目が口約束で決められていることも。

それまでは問題なく年月を重ねてきた場合でも、世代や所有者が変わったことをきっかけにトラブルとして浮上してしまうことがあります。

6. 希望どおりのリフォームができない・されていない

中古住宅の購入者は、自分好みにリフォームやリノベーションをしてから住むことが多いです。

しかし、通し柱や筋交い壁があって動かせないなどの理由で、自由に間取り変更ができなかったり、特殊な規格の構造や部品を使っており交換できなかったりして、希望どおりの改装が行えないという事態も起こりえます。

また、工事業者の不手際などにより、依頼どおりにリフォームが行われないケースも。契約不履行として責任を問える可能性もあるので、業者と交わした契約書をしっかり確認し、対処しましょう。

トラブルを未然に防ぐための4つの方法

トラブルを未然に防ぐための4つの方法

では、前章のようなトラブルを予防するためには一体どうすればいいのか、4つの方法を見ていきましょう。

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1. 設備をくまなくチェックする

まずは、トラブルがある可能性を念頭に置きながら、付帯設備を含めて住宅内部の設備を隅々まで念入りにチェックしましょう。また、開閉部分が歪みなどでうまく動かない場合も、住み始めてから困る可能性があるのでチェックしたいところです。

中古住宅の売買においては、購入後にトラブルが起きやすい内見のパターンがあります。例えば、見せてもらえない部屋がある・内見が1回しかできない・一部の天井や壁のみを張り替えているといった場合です。

キッチン・トイレ・風呂などの水回りはもちろん、ドア・窓・雨戸・サッシなど、動かせるところは全て動かして作動状況を確認しましょう。気になる点はきちんと質問し、納得できる回答が得られない場合は購入を控えることも考えましょう。

2. ホームインスペクションを依頼する

ホームインスペクション(住宅診断)とは、「ホームインスペクター(住宅診断士)」と呼ばれる専門家が、住宅の欠陥の有無や劣化の度合い、修繕すべき場所などを専門家としてかつ第三者の立場で見極め、アドバイスを行うこと。

屋根・外壁・床下などをチェックし、建物のコンディションを判断します。改修が必要な場所があるときは、実施すべき時期や費用の目安なども教えてもらえるでしょう。

中古住宅は素人には判断できない欠陥などが潜んでいることも多いため、購入を考えるならぜひ利用してください。住宅の細部まで、プロの目でしっかりチェックしてもらいましょう。

引用元
住宅診断(ホームインスペクション)とは|日本ホームインスペクターズ協会

3. 瑕疵保険に加入している業者を選ぶ

既存住宅売買瑕疵(かし)保険とは、中古住宅の売買において、隠れた瑕疵により生じた損害を保証してくれる保険のことです。

物件を販売または仲介している不動産会社が既存住宅売買瑕疵保険に加入していれば、入居後に万が一保証の範囲内でトラブルがあった際、専門家による検査と修繕費用の補償を受けられます。そのため、加入している業者を選ぶとよいでしょう。

引用元
既存住宅売買瑕疵保険について|国土交通省

4. 契約内容をしっかりと確認する

売買契約書には、万が一トラブルが起きた時の対応方法や、誰が費用負担するかなどが記載されています。そのため、内容を細部までしっかりと確認することも重要です。

それでもトラブルが起きてしまった時の対処法

中古住宅購入時は、上述の内容のように念入りに対策していても、絶対にトラブルが起こらないというわけではありません。そこで、対策した上で万が一問題が起きてしまった場合の対処法も知っておきましょう。

1. トラブルが起きた箇所の記録を残す

まず、トラブルが発生したら、その場で問題が起きた箇所の写真や動画を撮影します。トラブルの内容や日時を記録しておくことも大切です。時間が経つ前に対処したほうがよいため、撮影後はすぐに不動産会社に連絡し、対応について相談してください。

2. 売主さまに契約不適合責任を追及する

「契約不適合責任」とは、目的物の種類・品質・数量に関して契約の内容に適合しない場合、責任の所在が売主さま側にあることを認めるものです。

民法の改正により、もし契約内容と異なっている(知らされていない不具合があった)場合は、売主さまに契約不適合責任を追及して修繕費用の請求を行うことができるようになりました。なお、民法第562条には、下記のように記されています。

(買主の追完請求権)

第五百六十二条 引き渡された目的物が種類、品質又は数量に関して契約の内容に適合しないものであるときは、買主は、売主に対し、目的物の修補、代替物の引渡し又は不足分の引渡しによる履行の追完を請求することができる。ただし、売主は、買主に不相当な負担を課するものでないときは、買主が請求した方法と異なる方法による履行の追完をすることができる。

2 前項の不適合が買主の責めに帰すべき事由によるものであるときは、買主は、同項の規定による履行の追完の請求をすることができない。

引用元
民法 | e-Gov 法令検索
住宅業界に関連する 民法改正の主要ポイント|国土交通省

3. 相談窓口に相談をする

信頼のおける不動産会社を利用すれば、上記のような対処法で解決する可能性が高いです。

しかし、トラブルが発生したにも関わらず、もし不動産会社や売主さまが適切な対応をしてくれない場合は、国民生活センターや住宅リフォーム・紛争処理支援センターなどの相談窓口を利用する手段もあります。

弁護士に相談することも可能ですが、多額の費用がかかる可能性があるため、まずは国や民間などの専用窓口を頼るのがおすすめです。

引用元
国民生活センター
住宅リフォーム・紛争処理支援センター

トラブル対策を万全にして未然に防ごう!

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中古住宅の購入にあたっては、起こりやすいトラブルがあることがご理解いただけたことでしょう。スムーズに新生活を始めるためにも、トラブルは未然に防いだほうが安心です。予防や対策を万全に行い、快適に新しい家での生活を送りましょう。

また、もしもの際の対処法をあわせて知っておくことで、困った時にも直ちに対応できるはず。住宅購入の際には、信頼できる不動産会社を利用することも非常に重要です。

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