建売住宅は恥ずかしい？購入するメリットや後悔を防ぐポイントを紹介

家を買う際の選択肢のなかに、「建売住宅」があります。

しかし、「建売住宅」と聞くと「恥ずかしい」「選びたくない」とマイナスの感情を抱いてしまう方もいるのではないでしょうか。実際のところ、「建売住宅は恥ずかしい」という偏見を持つ方も少なくありません。

そこで、建売住宅はなぜ「恥ずかしい」と考えられがちなのかという理由や、建売住宅ならではの魅力・メリットを解説します。もし建売住宅にネガティブな感情を持っていても、この記事を読めばイメージが変わるかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。

建売住宅は恥ずかしくない！

建売住宅は「恥ずかしい」と思われることもあるようですが、そんなことはありません。建売住宅には魅力が多く、ぜひ選択肢の1つに加えてほしい物件です。

そこで、建売住宅が恥ずかしいと思われがちな理由や、建売住宅にはどんな魅力があるのかを、次章以降で順番にお伝えしていきます。

「建売住宅は恥ずかしい」と思われがちな3つの理由

つづいて、建売住宅が「恥ずかしい」と思われがちな理由とはどんな点なのかをチェックしていきましょう。

1. 外観が似たものになりがち

建売住宅は、設計や建材の規格化によって建築費用を抑えていますが、その結果として外観が似たようなデザインになりがちです。特に複数の区画でまとめて販売されると、同じような見た目の建売住宅が複数並ぶことがあり、個性を感じにくくなります。

このため、「建売住宅はほかの家と変わり映えしない」と思われ、画一化された外観に恥ずかしさを感じる人がいるようです。

また、門や塀などのエクステリアが素朴なデザインで、「地味」「物足りない」と感じられるケースもあります。

2. 安っぽく見られてしまうことがある

建売住宅は注文住宅と比べて価格が安めなことから、安っぽさを感じられることがあります。また、前項のように外観が似たようなデザインになりやすい点も影響し、量産型の印象を与えがちです。

洗面台やバスタブなどの内部設備も、コストを抑えるためにシンプルなものが採用される傾向があり、見た目の印象があまり良くない可能性があります。

さまざまな面で他の住宅との差別化が難しく、個性が感じられにくいため、安っぽく見られてしまうことが多いようです。さらに、質感や仕上がりの面でも「手を抜いているのでは」と不安に思う方もいます。

3. ステータスが気になってしまう

前述のように注文住宅と比べて価格が安く、デザインや設備なども極力コストカットされていることから、「建売＝安っぽい＝質が低い」というイメージを持っている方が多いことは事実です。

すると、世間体を気にするあまり、注文住宅と比べて建売住宅はステータスが劣っているように感じられ、劣等感が恥ずかしさにつながってしまいます。

建売住宅を購入する4つのメリット

建売住宅を購入することには、メリットが多いのも事実です。4つの観点から解説します。

1. 予算を抑えられる

建売住宅は、恥ずかしく思われがちな価格面に関しても大きなメリットがあります。注文住宅と比べて低予算で買えて、コストパフォーマンスに優れているためです。予算を抑えながらも新築の家を手に入れられて、生活費やその他の出費に余裕が生まれます。

限られた予算内で理想的な住まいを選べることから、経済的に有利な選択肢といえるでしょう。

2. 土地と建物を一括で購入できる

建売住宅は、土地と建物をまとめて購入できる点も魅力です。注文住宅では土地探しから始める必要がありますが、建売住宅はすでに建っているため、土地と家を一度に購入できて大幅に手間が省けます。

さらに、住宅ローンの面でも、注文住宅のように土地と建物で別々に契約する必要がありません。融資の手続きがスムーズな上、土地探しと家の建設にかかる手間や時間を短縮できるため、迅速にマイホームを手に入れることが可能です。

3. 購入前に建物を内覧できる

購入する前に実際の建物を見られるのもメリットです。完成した物件の間取りや設備、生活動線などを直接確認できるため、住んだときの生活をイメージしやすく、納得した上で購入するかどうかを決められます。

実際の住環境を体感できる内見によって、入居後の失敗や後悔のリスクを大きく減らせるでしょう。ただし、流動性の高いエリアでは、住宅の完成前に成約が決まってしまうこともあるため、注意が必要です。

4. 契約から入居までの日数が短い

建売住宅はすでに建物が完成していることが多いため、契約から入居までがスピーディーです。転勤や子どもの進学などのライフスタイルの変化に伴い、マイホームの購入を決めた際も、建売住宅なら迅速に新しい家に移ることができます。

注文住宅のような建設時の長期間の待機が不要で、比較的手軽に入居できるのは大きな利点。引っ越しまでの期間が短くて済むため、急に転居が決まった際も対応しやすく、生活の変化に柔軟に対応できるでしょう。

建売住宅を購入後に後悔しないための5つのポイント

建売住宅を購入したのちに後悔しないためにはどうすればいいのでしょうか。5つのポイントを押さえましょう。

1. 家を購入する目的や優先順位を決めておく

建売住宅を買う前に、購入の目的や優先順位を明確化することが重要です。たとえば、立地や広さ、価格など、何を重視するかをしっかりと決めておけば、物件選びの際にブレが少なくなります。

妥協できる点と妥協できない点を事前に整理すると、購入後に後悔するリスクを減らせて、理想の住まいを手に入れやすいでしょう。優先事項を明確にすることが、満足度の高い購入への第一歩です。

2. 建売と注文住宅の違いを把握しておく

家決めにおいて、建売住宅と注文住宅のどちらにするかは大きな分かれ道です。そこで、下記の表を参考に、両者の違いをきちんと把握しておきましょう。

※注文住宅は全国、建売住宅は三大都市圏（首都圏・中京圏・近畿圏）の平均

引用元
令和6年度住宅市場動向調査｜国土交通省

3. できる範囲で外観や内装にこだわる

建売住宅はどうしても外観や内装が似てしまいがちですが、周りの家に埋もれてしまうのが気になる場合は、個性を感じられるような工夫ができるかもしれません。

可能な範囲でという前提はあるものの、たとえば、外観に趣向を凝らしたデザインの物件を選んだり、オプションで内装やエクステリアをカスタマイズしたりすることで、ほかの家との差別化を図れます。

少しの要望を加えることで、自分らしさを反映させることができ、満足度の高い住まいを手に入れやすくなるでしょう。

4. 複数の業者のなかから選ぶ

建売住宅を選ぶ際は、1つの販売業者にこだわらず、複数の業者を比較することが重要です。業者が提供する物件や条件はそれぞれ異なるため、複数の選択肢のなかから検討すると、自分の理想に近い家を見つけやすくなります。

価格やデザイン、立地などを総合的に比較し、条件に合った物件を選べば、失敗や後悔も少ないでしょう。自分に合った業者の物件を選ぶことが、購入後の満足度を高める鍵といえます。

5. アフターサービスの質をチェックしておく

購入後のアフターサービスについて前もって確認しておくことも、非常に重要です。どんなサポートを受けられるのか、保証期間や対応内容はどうか、修理・メンテナンスのサービスが充実しているかなどをチェックしましょう。

特に長期的な保証や定期的な点検など、入居後も安心して暮らし続けられるようなサポートがあると、万が一トラブルが起きた際にも安心です。

建売住宅に向いているのはどんな人？

建売住宅に向いているのはどんなタイプの人なのでしょうか。

まず、なるべく予算を抑えたい方や、早めに入居したい方に向いています。前述のように、すでに建物が完成していて契約から入居までの期間が短いことから、必要なタイミングでスピーディーに住まいを手に入れられるためです。

また、マイホームへのこだわりが少ない方にも適しています。周辺の住宅と同じような外観や内装に妥協できる場合、コストパフォーマンスに優れた建売住宅は、非常におすすめの選択肢です。

恥ずかしいと感じないで！建売住宅購入には魅力が満載！

建売住宅が恥ずかしいと思われがちなのは、画一的なデザインや低価格であることなどへのネガティブイメージからです。

しかし、実物を見てから購入を決断できる・素早く入居できるなどメリットや魅力がたくさんあり、人によっては願ったり叶ったりの選択になることも十分ありえます。検討する価値のある住まいなので、最初から除外せず、まずは一度見学してみてはいかがでしょうか。

なお、建売住宅探しには、不動産会社「アドキャスト」の公式サイトのご利用がおすすめです。会員限定の未公開物件も掲載されているため、ぜひ無料会員登録を行い、どんな物件があるのか覗いてみてください。